同じ絵本ばかり「もう1回」と言う子。何度も読みたがる理由と、読み聞かせの付き合い方
毎晩同じ絵本を読みたがる、同じページばかり開く。繰り返しを好む理由、親が飽きたときの工夫、新しい本への広げ方、気になるときの目安を2〜5歳向けに解説します。

「毎晩、同じ絵本を『もう1回』と言われる」「内容を覚えているのに、同じページを何度も開く」。保護者のほうが飽きてしまう場面も多いです。この記事では、子どもが繰り返しを好む理由と、無理のない付き合い方を紹介します。
繰り返しを好む理由
同じ絵本を何度も読みたがるのは、多くの子に見られる姿です。次のような理由が考えられます。
- 先の展開が分かる安心感:次に何が起こるかを知っていることが、楽しさになる
- 理解を深めている:読むたびに、新しい発見がある(絵の細部、言葉の響き)
- 言葉を覚えている:音のリズムや、繰り返しの言葉を、自分のものにしている
- 親と過ごす時間が好き:絵本の内容だけでなく、読んでもらう時間そのものが、心地よい
特に2〜4歳ごろは、気に入った本を繰り返す傾向が強いとされています。「同じことばかり」ではなく、「いまの自分に合った本を、じっくり味わっている」と考えると、見方が変わります。
親が飽きたときの工夫
- 読み方を少し変える:声の高さ、速さ、間の取り方を変えてみる(ただし、お話の流れを覚えている子には、変えすぎないように)
- 問いかけを足す:「このあと、どうなると思う?」「どんな気持ちかな?」と聞く
- 絵を探す:「ねずみさんは、どこかな?」と、絵の中から探す遊びにする
- 役割を交代する:覚えているところを、子どもに読んでもらう
- 読む回数を決める:「あと1回だけ読んで、寝ようね」と、終わりを予告する
読み聞かせの基本は、絵本の読み聞かせの進め方にもまとめています。
新しい本への広げ方
- 似たテーマ・同じ作者の本を、そっと近くに置く(無理に勧めない)
- 図書館で、一緒に選ぶ(借りてみて、合わなければ返せる)
- お気に入りの本の、続きや、関連の本を探す
- 日常の体験と結びつける:動物が好きなら、動物園に行った日に動物の絵本を開く
新しい本を嫌がる日は、お気に入りの本を先に読んでから、新しい本を「1冊だけ」読む、という順番にすると受け入れやすくなります。
声かけの例
同じ絵本を、何度も読みたがる場面です。
「また、これが読みたいんだね。好きなんだね」と、気持ちを受け止めます。「じゃあ、今日は、ママが『ここ』を、ゆっくり読んでみるね」と、少し変化をつけます。「あと1回で、おしまいにしようね」と、見通しを短く伝えます。
「また同じ本?」と、否定的に言うと、読んでもらう時間そのものが、楽しくなくなる可能性があります。
同じページばかり開くとき
- 気に入った絵や、言葉があることが多い。「ここが好きなんだね」と、言葉にして認める
- ページをめくる動作を楽しんでいる場合もある
- 先に進んでほしいときは、「次のページには、何があるかな?」と、期待を持たせる
相談の目安
- 絵本以外にも、決まった遊びや行動へのこだわりが強く、変化を受け入れにくい
- 言葉の遅れが気になる(言葉の遅れが気になるときも参考にしてください)
- 目が合いにくい、呼んでも振り向かないなど、ほかに気になる様子がある
小児科や、自治体の保健センター、乳幼児健診の場で相談してください。
まとめ
同じ絵本を繰り返し読みたがるのは、安心や理解の深まりなど、成長の表れであることが多いです。工夫しながら付き合い、新しい本は、そっと手に取りやすくしておきましょう。読んでもらう時間そのものが、親子の大切なひとときになります。
参考にした情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
よくある質問
- Q. 同じ本ばかりで、ほかの本に興味を持たないのではと心配です。
- 気に入った本を繰り返す時期は、多くの子に見られ、時間がたつと自然に変わることがほとんどです。新しい本を無理に勧めず、お気に入りの本の隣に、似たテーマの本をそっと並べるなど、手に取りやすくする工夫から始めてください。
- Q. 読み間違えると怒られます。同じ通りに読まないとだめなのでしょうか。
- お話の流れを覚えている子は、読み方が変わると不安になることがあります。その時期は、書いてある通りに読み、慣れてから、少しずつアレンジを入れてみてください。
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