「うんち!」「バカ!」汚い言葉を言う子への対応。やめさせたいときの関わり方
うんち・おしっこを連呼する、「バカ」「あっちいけ」と言う、友だちの悪い言葉を真似する。3〜6歳の汚い言葉の理由と、反応の仕方、言い換えの教え方を解説します。

「『うんち』『おしり』と言っては、大笑いしている」「『バカ』『きらい』と言うようになった」「テレビや友だちの言葉を、すぐ真似する」。汚い言葉や、乱暴な言葉は、保護者を悩ませる場面のひとつです。この記事では、理由と、反応の仕方、言い換えの教え方を紹介します。
汚い言葉を言う理由
3〜6歳ごろは、言葉への興味が、急速に広がる時期です。
- 言葉の面白さや、響きが楽しくて、試してみたくなる
- 大人や友だちの反応(驚く、笑う、怒る)が、おもしろい
- 友だちが言っているのを聞いて、真似する
- 動画や、テレビ、絵本などで見聞きした言葉を、使ってみたくなる
- 怒りや、不満などの気持ちを、うまく言葉にできず、強い言葉で表してしまう
- 仲間に入りたい、注目されたい気持ち
悪意があって使っているのではなく、言葉の「意味」や「相手の気持ち」を、まだ十分に理解していないことが多いです。
「うんち」「おしっこ」などの言葉
「うんち」「ちんちん」「おしり」といった言葉を連呼して、笑う時期は、多くの子が経験します。
- トイレトレーニングを経験して、排泄への関心が高まる
- 体や、排泄に関する言葉の面白さを、発見している
この場合は、大きな反応をせず、淡々と対応するほうが、早く落ち着くことが多いです。
対応の例
- 「そうだね、うんち出たんだね」と、事実として受け止める
- 食事中や、人前では、「ごはんのときは、その話はしないよ」と、場面に応じたルールを伝える
- 家の中の、トイレや、お風呂の場面では、普通に使ってもよいことにする
「バカ」「きらい」「あっちいけ」など、人を傷つける言葉
人を傷つける言葉は、言ってはいけないことを、きちんと伝えます。
1. 落ち着いて、短く伝える
大声で怒鳴らず、低めの落ち着いた声で、「その言葉は、言われると、悲しい気持ちになるよ」と、短く伝えます。
2. 気持ちを受け止める
「怒っていたんだね」「悔しかったんだね」と、背景にある気持ちを、受け止めます。
3. 言い換えを教える
- 「バカ!」→「いやだったよ」「やめてほしい」
- 「きらい!」→「今は、遊びたくない」
- 「あっちいけ!」→「今は、ひとりにして」「怒ってるよ」「悲しかった」
気持ちの表し方を、言葉で教えます。
4. 絵本や遊びで、気持ちを学ぶ
気持ちを表す言葉の絵本や、ごっこ遊びを通して、いろいろな言葉に触れる機会を増やします。
避けたい対応
- 大げさに驚いたり、笑ったりして、反応を面白がる
- 感情的に怒鳴り、強く叱りつける
- 「悪い子」と、人格を否定する
- 親自身が、普段から、乱暴な言葉を使っている
子どもは、親の言葉をよく見て、聞いています。家庭で使う言葉も、見直してみましょう。
家庭でできる工夫
親が、お手本になる
親が、穏やかで丁寧な言葉を使うよう、意識します。「ありがとう」「ごめんね」「お願いします」を、日常で、たくさん使います。
気持ちを表す言葉を増やす
「うれしい」「悲しい」「悔しい」「さみしい」「びっくりした」など、気持ちの言葉を、日頃から増やしていきます。
見るものを、確認する
動画やテレビの番組が、年齢に合っているか、確認します。刺激の強い内容は、避けます。
家庭のルールを、決める
「人が悲しくなる言葉は、使わない」「ごはんのときは、トイレの話はしない」など、簡単なルールを、家族で共有します。
友だちから、言葉をもらってきたとき
園や、友だちとの間で、新しい言葉を覚えてくることは、成長の過程で、自然なことです。
- 「その言葉、どこで聞いたの?」と、頭ごなしに否定せず、まず聞く
- 「その言葉は、言われると、いやな気持ちになる人もいるよ」と、伝える
- 園での様子を、先生に確認する
相談の目安
- 言葉による攻撃が、毎日のように続く
- 暴力や、物を壊す行動を伴う
- 他の発達の心配(言葉の理解、こだわり、感情の爆発など)もある
- 本人が、強い不安や、ストレスを抱えているように見える
園の先生や、保健センター、小児科に、相談できます。
よくある場面と声かけの例
怒って、「バカ!」と言った場合の例です。
「怒っているんだね」と気持ちを受け止めます。「でも、『バカ』と言われると、悲しくなるよ。『いやだった』って、言ってみようか」と、言い換えを伝えます。
まとめ
汚い言葉は、言葉への興味や、気持ちをうまく表せないことから、起こります。大げさに反応せず、気持ちを受け止めて、言い換えを教えましょう。
参考にした情報
- 保育所保育指針、幼稚園教育要領(言葉・人間関係に関する部分)
- 社会情動的スキル―学びに向かう力(OECD、ベネッセ教育総合研究所による紹介)
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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