幼稚園・保育園で友だちができない、仲間に入れない。年長さんまでの関わり方
一人で遊んでばかり、仲間に入れない、友だちとトラブルが多い。4〜6歳の友だち関係の悩みへの考え方、家庭でできる練習、園との連携、相談の目安を解説します。

「お迎えのとき、いつも一人で遊んでいる」「『入れて』が言えず、遠くから見ている」「友だちに仲間外れにされたと言う」。園での友だち関係は、保護者の心配が尽きないテーマです。この記事では、友だち関係の見方と、家庭でできる関わり方を紹介します。
友だちの形は、いろいろ
友だちとの関わり方は、年齢や、性格によって、さまざまです。
- 大勢で遊ぶのが好きな子
- 少人数、または特定の1人と、じっくり遊ぶのが好きな子
- 一人で、好きな遊びに没頭するのが好きな子
友だちが多いことが、よいこととは限りません。本人が楽しく過ごせていれば、それも、その子の友だちとの関わり方です。
年齢による、友だち関係の変化
3〜4歳ごろ
同じ場所で、それぞれ遊ぶ「平行遊び」が中心です。少しずつ、おもちゃの貸し借りや、簡単なやりとりが始まります。
4〜5歳ごろ
友だちと一緒に遊ぶことが楽しくなり、ごっこ遊びや、ルールのある遊びが増えます。一方で、思いがぶつかって、けんかも増えます。
5〜6歳ごろ
気の合う友だちができ、「〇〇ちゃんと遊びたい」と言うようになります。仲間意識が強まり、仲間外れや、「入れてあげない」という場面も出てきます。
仲間に入れないときの、背景
- どう声をかければいいか、分からない
- 断られるのが怖くて、勇気が出ない
- 好きな遊びが、他の子と違う
- 慣れるのに時間がかかる
- 言葉で伝えるのが、まだ苦手
家庭でできる関わり
園での様子を、否定せずに聞く
「今日は、誰と遊んだ?」と聞いても、「わかんない」と答える子もいます。「何して遊んだ?」「何が楽しかった?」と、遊びの内容を聞くと、話しやすくなります。
気持ちを受け止める
「入れてって言えなくて、悲しかったね」と、まず気持ちを受け止めます。「どうして言えないの」と、責めないことが大切です。
声のかけ方を、練習する
家で、「入れて」「一緒に遊ぼう」「貸して」「いいよ」「あとでね」といった言葉を、ごっこ遊びで練習します。親が、友だち役になって、やりとりを体験させます。
家庭で、友だちと遊ぶ機会を作る
園とは違う環境で、1対1で遊ぶと、仲良くなりやすい子もいます。気の合いそうな友だちに、公園や自宅で、遊ぼうと声をかけてみるのも一案です。
好きなことを、伸ばす
絵、工作、虫、電車など、好きな遊びを通して、同じ興味の友だちとつながることもあります。
親が、友だち関係に入りすぎない
親が、あれこれ手を出しすぎると、子どもが自分で解決する機会を失います。まずは、見守り、必要なときに、助け舟を出します。
仲間外れ・けんかがあったとき
- 子どもの話を、最後まで、否定せずに聞く
- 事実と、気持ちを、整理する
- 「叩く」「悪口」など、人を傷つける行動は、してはいけないことを伝える
- 子ども同士の問題として、親が相手の子や、保護者に直接、連絡する前に、まず園の先生に相談する
園の先生は、集団の中での、子どもの様子を把握しています。連携して、対応しましょう。
園の先生との連携
- 家庭での様子(友だちのことで困っていること)を伝える
- 園での様子(誰と遊んでいるか、困っている場面があるか)を聞く
- 先生に、遊びの仲立ちをお願いする
相談を考える目安
- 友だちとの関わりを、極端に避ける、全く関心を示さない
- 同年代との遊びに、全く入れない状態が続く
- 強い不安や、体調不良(腹痛、頭痛)を訴えて、園に行きたがらない
- 言葉の遅れや、こだわりの強さなど、他にも気になる点がある
園の先生や、保健センター、小児科、子育て相談窓口に、相談できます。
よくある場面と声かけの例
「〇〇ちゃんに、入れてって言えなかった」と話した場合の例です。
「言いたかったけど、言えなかったんだね」と受け止めます。「明日は、『入れて』って言ってみようか。お母さんと、ここで練習してみる?」と、一緒に練習してみます。
まとめ
友だちとの関わり方は、子どもによって、ペースも形も違います。気持ちを受け止め、声のかけ方を練習し、園とも連携しながら、その子らしい友だち関係を応援しましょう。
参考にした情報
- 保育所保育指針、幼稚園教育要領(人間関係に関する部分)
- 子育て支援(こども家庭庁)
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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