爪噛み・指しゃぶり以外のくせ。幼児が爪を噛む、髪をいじる理由とやめさせ方
爪を噛む、髪を抜く、服の袖を噛む。3〜6歳のくせの背景にある不安・退屈・緊張、叱らずに減らす関わり方、受診の目安を解説します。

「気づくと、爪を噛んでいる」「髪の毛を、くるくるいじり続ける」「服の袖をかじる」。幼児のくせは、保護者にとって、見ていて気になるものです。この記事では、くせの背景と、叱らずに減らす関わり方を紹介します。
幼児期の、くせとは
幼児期には、次のような「くせ」が見られることがあります。
- 爪を噛む
- 指しゃぶり(別の記事で、詳しく解説しています)
- 髪の毛を、いじる、抜く
- 服の袖や襟を、噛む、しゃぶる
- 鼻や、耳を触る
- 性器を触る
- まばたきや、咳払いのような動きを、繰り返す
多くは、成長とともに、自然に減っていきます。
くせが出る背景
気持ちの面
- 緊張、不安(入園、環境の変化、きょうだいの誕生など)
- 退屈、手持ちぶさた
- 眠いとき、疲れているとき
- 気持ちを、落ち着かせたい(自分をなだめる行動)
習慣として定着している
最初のきっかけは小さなことでも、繰り返すうちに、無意識の習慣になっていきます。
体の面
- 爪が伸びて、気になる
- 皮膚が乾燥して、かゆい
- 口の中や、歯に、違和感がある
叱らずに、見守る
くせを、強く注意したり、叱ったりすると、かえって増えてしまうことがあります。
- 「やめなさい」と、何度も繰り返し言う
- 手をたたく、無理に手を引き離す
- 「汚い」「恥ずかしい」と、否定する
本人は、無意識のことが多く、叱られると、不安が強まり、くせが悪化することがあります。
減らすための工夫
背景にある気持ちを、探る
いつ、どんな場面で出るか、観察してみましょう。
- 眠いとき、退屈なとき、テレビを見ているとき
- 緊張する場面(人前、新しい場所)
きっかけが分かると、対応が考えやすくなります。
安心できる時間を作る
十分に、スキンシップをとり、安心感を与えます。抱っこや、絵本の時間、お話の時間を、大切にしましょう。
手を使う、遊びを増やす
手持ちぶさたが原因の場合、手を使う遊びを、取り入れます。
- 粘土、ブロック、お絵かき
- 洗濯ばさみ遊び、ボタン付け
- 手遊び歌
退屈な時間を、減らす
テレビを見ているとき、車での移動中などに、よく出る場合は、本を持たせたり、歌を歌ったり、手を使えるものを用意します。
環境を整える
- 爪を、短く切っておく(噛む対象が、なくなります)
- 保湿ケアで、皮膚の乾燥を防ぐ
- 睡眠・食事・運動など、生活リズムを整える
気づかせる工夫
本人に、「やめたい」という気持ちがあるときは、さりげなく、気づかせる工夫が有効です。
- 合図を決めておく(肩をそっとトントンするなど)
- 「噛まなかったね」と、できた時間を認める
代わりの行動を、提案する
「噛みたくなったら、手をぎゅっと握ろうね」「このぬいぐるみを、ぎゅっとしようね」と、代わりの行動を一緒に考えます。
避けたい対応
- 爪に、苦い液体を塗るなど、罰のような方法
- 人前で、指摘する
- 本人が、気にしていないのに、強く問題視する
- 親が、不安や、焦りを、見せすぎる
注意が必要なとき
- 爪の周りが、赤くはれたり、膿んだり、出血したりしている
- 髪の毛を抜いて、はげている部分がある
- くせが、頻繁で、長期間(数か月以上)続いている
- 強い不安や、ストレスの様子(夜驚、食欲不振、登園しぶりなど)が、一緒に見られる
- まばたきや、咳払いなど、動きや音を繰り返す様子が、1年以上続く、または増えている
こうした場合は、小児科や、保健センター、子どもの心の相談窓口に、相談しましょう。
よくある場面と声かけの例
テレビを見ながら、爪を噛んでいる場合の例です。
叱らずに、そっと隣に座って、肩を触れます。「手がお休みしてるね。一緒に、粘土で遊ぼうか」と、手を使う遊びに、さりげなく誘います。
まとめ
幼児のくせは、緊張や、退屈など、気持ちを落ち着かせるための行動であることが多く、多くは成長とともに減っていきます。叱らず、安心できる時間を増やし、手を使う遊びなどで、少しずつ、減らしていきましょう。
参考にした情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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