5歳の感情の育ち:不安・緊張・負けず嫌いと上手につきあう、気持ちの整え方
5歳は、自分の感情を理解し、相手の気持ちも考えられる時期。不安・緊張・負けず嫌いへの関わり方、気持ちの整え方、感情日記・振り返り、思春期につながる親子の対話を紹介します。
「負けるとすごく怒る」「新しいことに不安が強い」。5歳は、自分の感情を理解し、整える力が育つ時期です。この記事では、5歳の感情の育ちと、不安・緊張・負けず嫌いとのつきあい方を紹介します。
5歳の感情の様子
個人差があり、あくまで目安です。
- 自分の感情を言葉で説明できる(「〇〇だから、くやしい」)
- 相手の気持ちを、かなり想像できる
- 不安・緊張・恥ずかしさを、強く感じることがある
- 負けず嫌い、できない自分への悔しさが強まる
- 感情を隠したり、取り繕ったりすることもある
気持ちの整え方
感情の理由を考える
- 「どうして、そう感じたの?」と、理由を聞く
- 「くやしかったのは、頑張ったからだね」と、気持ちの背景を言葉にする
- 感情に良い悪いはないことを伝える
自分で落ち着く方法
- 深呼吸、数を数える、好きなものを見る、体を動かすなど、自分に合う方法を持つ
- 「落ち着くためにどうする?」と、本人が選べるように
- 親も、手本として見せる
気持ちの振り返り
- 寝る前に、「今日、うれしかったこと・いやだったこと」を聞く
- 絵日記・感情日記で、気持ちを表現する
- 話したくないときは、無理に聞かない
不安・緊張への関わり方
- 「大丈夫!」と早く打ち消さず、「不安なんだね」と受け止める
- 何が心配か、具体的に聞く
- 予行練習をする(園・発表会・習い事)
- 小さな成功体験を重ね、自信につなげる
負けず嫌いへの関わり方
- 負けて悔しい気持ちは、自然なものとして受け止める
- 「がんばったね」と、結果より過程をほめる
- 勝負にこだわりすぎるときは、「楽しかった?」と視点を変える
- 負けたあとの、立ち直り方を一緒に考える
親子の対話
- 子どもの話を、遮らず最後まで聞く
- 「どう思う?」と、意見を聞く
- 親の気持ちも、適度に伝える(「ママは心配だったんだよ」)
体験談:よくあるエピソード
複数のご家庭でよく聞かれる体験をもとに構成した、一例です。
発表会前、「失敗したらどうしよう」と泣いていました。「失敗したらどうなると思う?」と聞くと、「みんなに笑われる」と。一緒に練習し、「失敗しても大丈夫。楽しめばいいよ」と伝えたら、当日、笑顔で発表できました。
相談の目安
- 強い不安・恐怖で、登園しぶり・睡眠障害が続く
- 激しい癇癪・自傷・他害が頻繁
- 感情の表現が極端に乏しい、または極端に不安定
気になるときは、小児科、自治体の相談窓口、園の先生に相談してください。
まとめ
5歳の感情の育ちは、気持ちの理由を考える・落ち着く方法を持つ・振り返ることで支えられます。親子の対話が、感情と上手につきあう力を育てます。
参考にした情報
- 幼児期後期の情動調整・自己理解に関する研究(国内外の学術研究のレビュー)
- 幼稚園教育要領・保育所保育指針(人間関係・健康)
本記事は一般的な情報提供を目的としています。発達について心配なことがあれば、小児科や、自治体の相談窓口にご相談ください。
関連記事
- 5歳の創造性と表現力:計画して作る・伝える・友だちと表現する力の育て方
5歳は、見通しを持って作品をつくり、友だちと協力して表現できる時期。製作の計画、お話・劇・音楽の発表、「伝える力」を育てる遊びと、評価しすぎない関わり方を紹介します。
2026-10-03 ・ 発達を知る
- 5歳の探究心:自分で調べて、まとめて、伝える。「調べ学習」の第一歩
5歳は、疑問を自分で調べ、わかったことを人に伝えられる時期。図鑑や図書館の使い方、観察・実験の記録、小さな「自由研究」の始め方と、安全面の注意を紹介します。
2026-10-03 ・ 発達を知る
- 5歳の言葉の発達:ひらがなの読み書きと、「伝わる話し方」の育て方
5歳は、ひらがなへの関心が高まり、相手に伝わるように話す力が育つ時期。ひらがなの読み書きの進め方、伝わる話し方、語彙と読み聞かせのコツ、就学前の相談の目安を紹介します。
2026-10-03 ・ 発達を知る