ひとり言や見えない友だちと話す子。空想の友だち(イマジナリーフレンド)は心配?
ひとりでぶつぶつ話す、見えない友だちの名前を言う。2〜6歳の子に見られるひとり言や空想の友だちの意味、親の接し方、ごっこ遊びとの違い、相談の目安を解説します。

「ひとりで、誰かとおしゃべりしている」「『ももちゃんがね』と言うが、そんな子はいない」。見えない友だちがいる様子に、驚く親は少なくありません。この記事では、ひとり言と空想の友だち(イマジナリーフレンド)の意味と、親の接し方を紹介します。
ひとり言は、考える力の表れ
幼児が遊びながら、ぶつぶつ言うのは、よくある姿です。
- 「次はこれをここに置いて…」と、手順を声に出す
- 人形やぬいぐるみに、話しかける
- 絵を描きながら、物語をつぶやく
声に出して考える「ひとり言」は、行動を計画し、気持ちを整える助けになるとされています。成長とともに、声に出さず頭の中で考える力に移っていきます。
空想の友だちとは
実在しない友だちを想像し、名前をつけて、一緒に遊んだり話したりする姿を指します。
- 目に見えない人、動物、キャラクターなど、さまざまな形がある
- 3〜6歳ごろに見られることが多く、その後は自然に話題に出なくなる子が多い
- 特定の子だけでなく、一定の割合の子どもに見られる、珍しくない現象と言われている
空想の友だちが果たす役割
- 想像力、言葉、物語を作る力を使う練習になる
- 「ダメと言われた」など、気持ちを整理する場所になる
- 一人遊びの時間を、豊かにする
- 新しい挑戦への不安を、友だちと一緒に乗り越える
空想の友だちがいることが、寂しさや問題の表れとは限りません。一方で、友だちづくりが難しい、家庭で寂しい思いをしているなど、気持ちの背景が見える場合もあります。
ごっこ遊びとの違い
ごっこ遊びは、遊びの時間に限った想像の世界です。空想の友だちは、遊びが終わっても話題に出てきたり、日常生活の中に登場したりします。本人は「本当にはいない」と分かっていることも多いと言われています。
親の接し方
否定せず、付き合いすぎない
「そんな子、いないでしょ」と否定すると、傷つく子もいます。一方で、毎回食事や座席を用意して付き合いすぎると、現実との区別が曖昧になる場合があります。「そうなんだね」と受け止めつつ、現実の暮らしのルールは変えないのが目安です。
話に関心を持つ
「どんな子?」「何をして遊んだの?」と聞くと、子どもの気持ちや考えが見えてきます。聞くときは、尋問のようにならない自然なトーンで。
現実の友だちとの関わりも保つ
空想の友だちだけと過ごして、現実の友だちとの関わりを避けるようなら、友だちづくりのサポートも意識して、少人数で遊ぶ機会を作ります。
責任の押しつけには、行動で対応する
「〇〇ちゃんが割ったの」と言う場合は、嘘を責めず、「じゃあ一緒に拾おうか」と促します。
気をつけて見守る目安
- 空想の友だちが、怖い・脅す存在として登場し、本人が強く怯えている
- 現実と空想の区別がほとんどつかない様子が、長く続く
- 友だちと遊びたがらず、空想の世界だけで過ごすことが増えている
- 小学校に入ってからも、強く続いている
次のような場合は、小児科や自治体の相談窓口、園の先生に相談してください。
- 睡眠、食事、園生活に支障が出ている
- 言葉やコミュニケーションに、ほかにも心配な点がある
まとめ
ひとり言や空想の友だちは、想像力や考える力が育っている証でもあります。否定も過剰な付き合いもせず、関心を持って聞きながら、現実の生活のリズムを守りましょう。心配な点があれば、早めに専門家に相談してください。
参考にした情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
よくある質問
- Q. 見えない友だちの分まで、ご飯やおやつを用意したほうがよいですか?
- 毎回用意する必要はありません。「今日はお皿が足りないから、一緒に食べようか」など、無理のない範囲で付き合います。空想の世界を否定せず、現実とのバランスを保つ関わり方が目安です。
- Q. 空想の友だちのせいにして、いたずらや失敗を押しつけるときは、どうすればよいですか?
- 「〇〇ちゃんがやったの」と言われたら、否定せず、「そうなんだね。じゃあ一緒に片づけようか」と、行動を促します。嘘を責めるより、事後の対応に目を向けるほうが、気持ちを素直に話しやすくなります。
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