ハイハイしない・ずりばいだけ・飛ばして立つ。赤ちゃんの移動の発達と相談の目安
ハイハイをしない、ずりばいばかり、お尻で移動する。赤ちゃんの移動のタイプ、ハイハイを飛ばしても大丈夫なケース、相談を考える目安を解説します。
「ハイハイをしないで、つかまり立ちを始めた」「お尻で進んでいる。これは大丈夫?」。赤ちゃんの移動の方法は、実はさまざまです。この記事では、ハイハイにまつわる発達の考え方と、相談の目安を紹介します。
移動の方法は、一つではない
赤ちゃんの移動には、いろいろなスタイルがあります。
- ずりばい(おなかを床につけて進む)
- 四つばい(ハイハイ。手と膝をつく)
- 高ばい(手と足を床について、お尻を上げて進む)
- お座りのまま、お尻で進む(シャフリング)
- 寝返りで、ごろごろ転がって移動する
- ハイハイをせずに、つかまり立ちから伝い歩きを始める
どれも、赤ちゃんなりの移動手段として、見られる動きです。
ハイハイを飛ばしても、心配ないことが多い
ハイハイをしないまま、つかまり立ち、歩行へ進む赤ちゃんは、一定数います。その後の発達に、大きな影響がないことも多いと考えられています。
ただし、ハイハイには次のようなメリットがあります。
- 腕、肩、体幹、足の筋力が育つ
- 左右の協調する動きが身につく
- 距離感や、空間の認知が育つ
もしハイハイをしない場合は、他の遊びで体を動かす機会を増やすと安心です。
ハイハイを促す遊び
無理にさせる必要はありませんが、体を動かす機会を増やす工夫は役立ちます。
- うつぶせで遊ぶ時間を作る(起きている時間、大人が見守りながら)
- 少し離れた場所に、おもちゃを置いて、手を伸ばしたくなる環境を作る
- クッションやバスタオルを丸めて、胸の下に入れて、体を起こす遊びをする
- 親も、赤ちゃんと同じ目線で、床に寝転んで遊ぶ
- 滑りにくい床で、動ける広さを確保する(フローリングは、靴下だと滑ることがある)
安全に動ける環境づくり
- 床に落ちている小さな物(ボタン電池、硬貨、ビーズなど)は、すべて片づける
- 階段、キッチン、玄関には、ベビーゲートをつける
- 電源コードやコンセントを、カバーなどで保護する
- 家具の角に、クッション材をつける
相談を考える目安
次のような様子があるときは、乳幼児健診や小児科で相談してみましょう。
- 生後9〜10か月を過ぎても、おすわりができない
- 左右で、手足の動きに大きな差がある(片方の手足をほとんど使わない)
- 体がとても硬い、または、ぐにゃぐにゃしすぎている
- 抱っこしたときに、そり返りが強い
- 目が合わない、名前を呼んでも反応が少ない
- 1歳を過ぎても、移動する様子がほとんどない
単独の症状だけでなく、全体の発達の様子を見て判断することが大切です。
比べすぎないために
SNSや、育児書で見る「一般的な発達の順番」は、あくまで平均的な目安です。同じ月齢でも、できることは赤ちゃんによって違い、あとから追いつくことも多くあります。
- 「できる・できない」ではなく、「昨日より少し動きが増えた」を見る
- 発達に不安があるときは、母子健康手帳の発達の目安を確認する
よくある場面と声かけの例
お座りのまま、お尻でぴょんぴょんと進んでいる場合の例です。
「お尻で進めるね。おもしろい動きだね」と、その子なりの工夫を認めます。おもちゃを少し離れた場所に置いて、「取りに行ってみようか」と声をかけ、体を動かす機会を作ります。
まとめ
ハイハイをしない赤ちゃんもいて、ほとんどの場合、心配はいりません。体を動かす機会を増やしながら、安全な環境で見守りましょう。気になる点があるときは、乳幼児健診や小児科で、遠慮なく相談してください。
参考にした情報
- 母子健康手帳(厚生労働省)の発達の目安
- 乳幼児健康診査に関する資料(厚生労働省・こども家庭庁)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断に代わるものではありません。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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