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「ごめんね」が言えない子へ。謝らせるより先にできる、2〜5歳の声かけと対応

友だちを押したのに謝らない、「ごめんなさい」を強要すると黙り込む。2〜5歳が謝れない理由と、無理に言わせずに気持ちを育てる声かけ、親が見せるお手本、相談の目安を解説します。

約4分で読めます編集:ParentCoach 運営チーム
倒れた積み木のそばでうさぎのぬいぐるみを抱える女の子と、目線を合わせて話を聞くお母さん

「お友だちを押したのに、知らん顔」「『ごめんなさいは?』と言うと、黙って下を向く」。謝れない姿を見ると、親は焦ります。この記事では、2〜5歳の子が謝れない理由と、無理に言わせずに気持ちを育てる関わり方を紹介します。

謝れないのには、理由がある

謝るには、実はいくつもの力が必要です。

  • 自分の行動が、相手に何を起こしたかを理解する
  • 相手の痛みや悲しさを想像する
  • 自分の気持ち(悔しい、恥ずかしい)を整理する
  • それを言葉にして伝える

2〜3歳は、「相手の気持ち」を想像する力がまだ育ちはじめの段階です。4〜5歳でも、恥ずかしさや「怒られる怖さ」で口が動かなくなる子は多くいます。謝れないことは、性格の問題や反抗とは限りません。

強要すると起こりやすいこと

「ごめんなさいって言うまで、ここにいなさい」と迫ると、次のようなことが起こりやすくなります。

  • 気持ちがないまま、早口で「ごめん」と言って終わらせる
  • 恥ずかしさや反発が強まり、かえって口をつぐむ
  • 「謝る=怒られる嫌なこと」と結びついてしまう

形だけの言葉が身についても、相手を思う気持ちは育ちにくくなります。

家庭でできる声かけの順番

1. まず、気持ちを落ち着ける

興奮しているときは、話が入りません。「いったん深呼吸しようか」と、少し離れて気持ちが落ち着くのを待ちます。

2. 起きたことを、短く言葉にする

「〇〇ちゃんを押したら、転んで泣いているね」と、事実を責めずに伝えます。「どうして押したの!」と理由を問い詰めるより、状況を見せるほうが伝わります。

3. 子どもの気持ちを聞く

おもちゃを取られて悔しかったのかもしれません。「貸してほしかったのかな」と代弁すると、「うん」と話し出す子もいます。気持ちを分かってもらえると、相手のことを考える余裕が生まれます。

4. どうしたいかを聞く

「〇〇ちゃん、まだ泣いてるね。どうしたい?」と聞きます。「ごめんね」が出ればよいですし、「大丈夫?と聞く」「そばにいる」「絵本を貸してあげる」でも、思いやりの行動です。

親が見せるお手本

子どもは、大人の姿をよく見ています。

  • 約束の時間に遅れたときに、「待たせてごめんね」と子どもに言う
  • 大きな声を出してしまったときに、「怒りすぎちゃった。ごめんね」と伝える
  • 言ったあとに、許してもらえた様子を見せる

親が謝る姿を見せると、「謝っても大丈夫」「謝ると仲直りできる」という経験になります。

やってしまいがちな対応

  • 人前で「ほら、謝りなさい!」と強く言う(恥ずかしさが勝ちやすい)
  • 「ごめんなさいが言えない子は、悪い子」と人格を責める
  • 子どもの代わりに親が毎回すべて謝り、子ども自身は何も考えない

親が先に相手へ謝ること自体は、場面によって必要です。そのうえで、子どもとは落ち着いてから改めて話しましょう。

年齢別の目安

年齢よくある姿関わりのポイント
2歳叩いても、自分のせいと分からない「痛いね」と相手の様子を伝える
3歳状況は分かるが、言葉にならない気持ちを代弁し、行動で示す方法も認める
4〜5歳分かっていても、恥ずかしくて言えない後で2人のときに話す。自分から言えたら認める

個人差が大きいため、あくまで目安として考えてください。

相談の目安

  • 叩く・噛むなどが頻繁で、園や家庭で毎日のように困っている
  • 相手が痛がっていても、まったく関心を示さない状態が続く
  • 言葉や、人とのやりとりの面で、ほかにも気になることがある

保育士、小児科、自治体の子育て相談窓口に相談してください。かんしゃくや手が出る場面には、噛む・叩くときの対応も参考になります。

まとめ

謝れないのは、相手の気持ちの想像や、自分の感情の整理が、まだ育っている途中だからです。言わせることより、気持ちを聞く、どうしたいかを一緒に考える、という順番で関わってみてください。親が謝る姿が、いちばんのお手本になります。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。

よくある質問

Q. 「ごめんなさいは?」と言わせるのは、やめたほうがよいですか?
言わせること自体が悪いわけではありません。ただ、気持ちが伴わないまま言わせ続けると、「言えば終わり」と学びやすくなります。まずは相手の様子を伝えて状況を理解させ、その後に「どうしたい?」と聞いて、本人から出る言葉を待つほうが、気持ちとつながりやすいとされています。
Q. 謝る場面で、相手の親に気まずい思いをさせたくありません。どうすればよいですか?
子どもの代わりに、親が先に「ごめんなさいね、痛かったよね」と相手に伝えて構いません。子どもには、その場では無理に言わせず、落ち着いてから「さっきのこと、どう思った?」と話します。後日、会ったときに自分から声をかけられれば十分です。
#2歳#3歳#4歳#5歳#感情教育#社会性#ごめんね

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