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子どもが噛む・叩く。1〜3歳の噛みつきの理由と、その場の止め方・園での対応

友だちを噛んでしまう、すぐ手が出る。1〜3歳に多い噛みつき・叩く行動の理由、その場での止め方、予防の工夫、園でトラブルになったときの考え方を解説します。

ParentCoach 運営チーム約4分で読めます

「友だちを噛んで、相手の親御さんに謝った」「すぐに手が出てしまう」。1〜3歳の噛みつきや叩く行動は、多くの家庭や園で起こり、保護者にとって大きな悩みです。この記事では、理由と、その場の対応、予防の工夫を紹介します。

噛む・叩くのは、成長の途中

1〜3歳ごろは、言葉で気持ちを伝える力が、まだ十分に育っていない時期です。その代わりに、噛む、叩くという行動で、気持ちを表してしまうことがあります。

主な理由は次のとおりです。

  • 言葉がまだ未熟で、気持ちをうまく伝えられない(「貸して」「いや」が言えない)
  • おもちゃや場所を取られて、悔しい、怒りの気持ちが出る
  • 眠い、おなかがすいた、疲れたなど、体の状態が崩れている
  • 興味、好奇心から、噛んだり叩いたりして、反応を試している
  • 歯が生える時期で、口の中がむずむずする(1歳前後)
  • 甘えたい、構ってほしい気持ち

多くの場合、成長して言葉が増えると、少しずつ落ち着いていきます。

その場の対応

1. すぐに止めて、安全を確保する

噛む、叩くときは、すぐに間に入って、体をそっと止めます。噛まれた子のケアを、まず優先します。

2. 短い言葉で、はっきり伝える

「噛んだら痛いよ」「叩くのはだめだよ」と、低めの落ち着いた声で、短く伝えます。長い説教は、子どもには伝わりません。

3. 気持ちを代弁する

「おもちゃを取られて、いやだったんだね」と、気持ちを言葉にして伝えます。気持ちを分かってもらえることで、落ち着きやすくなります。

4. 代わりの行動を教える

「いやなときは、『いや』って言おうね」「貸してほしいときは、『かして』って言おうね」と、言葉での伝え方を教えます。

避けたい対応

  • 噛み返して、痛さを教える(暴力を学ぶことになります)
  • 大声で怒鳴る、叩いて叱る
  • 他の人の前で、強く叱りつける
  • 「噛む子」「乱暴な子」とレッテルを貼る

予防の工夫

起きやすい場面を知る

噛む・叩くが起きやすい場面(おもちゃの取り合い、混んでいる、眠い時間帯など)を、把握しておきます。

環境を整える

  • 同じおもちゃを複数用意する
  • 遊ぶスペースを広く確保する
  • 人が混雑する時間帯を避ける

言葉の練習をする

  • 絵本や遊びの中で、「かして」「どうぞ」「いや」など、よく使う言葉を練習する
  • 気持ちを表す言葉を、日頃から増やしていく

体を使った遊びで発散する

  • 走る、ジャンプする、ボール遊びなど、体を動かす時間を増やす
  • 噛みたい欲求には、歯固めや、食べ物(りんごなど)を代わりに噛ませる

十分に甘えさせる

愛情を感じられる時間を、日々しっかり作ります。抱っこや、スキンシップが、気持ちの安定につながります。

園でトラブルになったとき

園で、友だちを噛んでしまった、噛まれてしまったという連絡を受けることがあります。

  • 子ども同士のトラブルは、集団生活で、よく起こることを知っておく
  • 相手の保護者に、誠実に謝罪し、連絡を取り合う(園の対応方針に従う)
  • 園の先生と、様子を共有し、一貫した対応を取る
  • 噛まれた側の親も、「成長の過程で起こりうること」と、ある程度理解しておく

園によっては、噛みつきがあった場合の対応方針が決まっています。入園時の資料や、先生に確認しておきましょう。

相談の目安

  • 4歳を過ぎても、頻繁に噛む、叩くが続く
  • 言葉の遅れや、発達の心配がほかにもある
  • 自分を傷つける行動(頭を打ちつけるなど)もある
  • 親が追い詰められ、育児がつらい

園の先生、保健センター、小児科、子育て相談窓口などで相談できます。

よくある場面と声かけの例

おもちゃを取られて、友だちを叩いてしまった場合の例です。

「叩いたら、痛いよ。だめだよ」と、まず止めます。「おもちゃ、取られていやだったね。『かえして』って、言ってみようか」と、気持ちを代弁し、言葉での伝え方を示します。

まとめ

噛む・叩くは、言葉で気持ちを伝えられない時期の、自然な行動です。止めて、短く伝え、気持ちを代弁することを繰り返すうちに、少しずつ言葉で伝えられるようになります。親も一人で抱え込まず、園や専門家と一緒に向き合っていきましょう。

参考にした情報

  • 保育所保育指針(厚生労働省)
  • 保育所保育指針解説

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。

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