ParentCoach
成長ガイド

日本語(ことば)を育てる8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

日本語(ことば)の力を、レベル1〜8まで一覧で解説。聞く・話す・読む・書くの各段階で、対象年齢の目安、必要なもの・準備、親子でできるやること、身につく力をまとめました。

ParentCoach 運営チーム約10分で読めます
お父さんに見守られながら、ノートにひらがなを書いている男の子

「なかなか言葉が出ない」「ひらがなはいつから?」。ことばの育ちは、お子さまによってペースがさまざまです。ParentCoachの「日本語」では、この力を8つのレベルに分けて、聞く・話す・読む・書くを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

ことばは、どう育つ?

ことばの力は、次のような順番で育っていきます。どの段階も、毎日のやり取りが土台になります。

  • 聞く(理解する):話し出す前に、たくさんの言葉を聞いて、意味を理解する時期があります
  • 伝える(話す):指差しや片言でも、伝えたい気持ちを受け止めて返すことで、話す意欲が育ちます
  • つなぐ(文にする):単語から、二語文・三語文、そして会話へと広がっていきます
  • 読む・書く:文字は「楽しい」の延長で出会うのが理想です。無理に教え込まなくても大丈夫です

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1言葉に親しむ0〜1.5歳聞く力、言葉の音やリズムへの感覚
2言葉で表現する1〜2.5歳語彙、伝えたい気持ち
3文でつなぐ2〜3.5歳文で話す力、助詞の使い方
4文字とお話3〜4.5歳ひらがなを読む力、お話の内容を理解する力
5読んで書く4〜5.5歳音読、文字を書く力
6言葉で遊び、説明する4.5〜6歳言葉遊び、順序立てて説明する力
7読み書きを広げる5〜6.5歳読んで理解する力、短い文を書く力
8自分の言葉で伝える5.5〜7歳書いて伝える力、発表する力

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1音やリズムが楽しい絵本、わらべうた・手遊び歌、身近な物(コップ・ボール・くつ)落ち着いて読み聞かせできる時間と場所を決める(寝る前など)
2身近な物の絵本・図鑑、絵カードや写真、おもちゃ絵本を子どもの手が届く場所に並べる
3ひらがな表(ポスター)、同じ言い回しが繰り返される絵本、カレンダー、おままごとセット生活の中で文字が目に入る場所に、ひらがな表を貼る
4ひらがなカード・ひらがな絵本、看板やお菓子の袋など、身近な文字、お話の絵本、ぬいぐるみ散歩や買い物で、読める文字を探す時間をつくる
5鉛筆(太め)・クレヨン、ノートやひらがなドリル、カタカナ表、短い文の絵本机といすの高さを調整し、正しい姿勢で書ける環境を整える
6なぞなぞ本・ことわざカルタ、詩や童謡の本、順序が分かる4コマの絵、しりとりカード遊びは5〜10分の短い時間で区切り、楽しい気持ちで終わる
7児童書・読み物、子ども向けの図鑑・辞典、日記帳、簡単な漢字カード図鑑を取りやすい棚に置き、読書の時間帯を決める
8日記帳・便せん・はがき、本(いろいろなジャンル)、発表用の紙、家族の観客発表の機会(家族の食卓、おじいちゃん・おばあちゃんへの電話など)をつくる

レベル1:言葉に親しむ(0〜1.5歳ごろ)

絵本や語りかけを通して、言葉の音やリズムに親しむ段階です。

取り組むスキル:言葉を聞いて楽しむ/簡単な言葉を使う/言葉遊びうたを楽しむ/簡単な指示を理解する/音まねを楽しむ

必要なもの・準備

  • 音やリズムが楽しい絵本
  • わらべうた・手遊び歌
  • 身近な物(コップ・ボール・くつ)
  • 準備:落ち着いて読み聞かせできる時間と場所を決める(寝る前など)

やること

  • 毎日1〜2冊、同じ絵本を繰り返し読む
  • 「ブーブーだね」「ちょうだい」と、短い言葉で語りかける
  • 「おいで」「ちょうだい」など、簡単な指示を出して動いてもらう
  • 動物や乗り物の音をまねして遊ぶ

身につく力:聞く力、言葉の音やリズムへの感覚、簡単な指示の理解

レベル2:言葉で表現する(1〜2.5歳ごろ)

自分の考えや気持ちを、言葉を使って相手に伝える段階です。

取り組むスキル:お話を作る/語彙を広げる/質問して答える/絵や物を説明する/気持ちを表す言葉を使う

必要なもの・準備

  • 身近な物の絵本・図鑑
  • 絵カードや写真
  • おもちゃ
  • 準備:絵本を子どもの手が届く場所に並べる

やること

  • 「これはなに?」と聞き、答えを楽しむ
  • 「うれしいね」「かなしいね」と、気持ちを言葉にして代弁する
  • 絵を見ながら、一緒に短いお話を作る
  • 物の名前を、指差しに合わせて言葉で返す

身につく力:語彙、伝えたい気持ち、質問と答えのやり取り、気持ちを表す言葉

レベル3:文でつなぐ(2〜3.5歳ごろ)

言葉をつなげて、文で話せるようになる段階です。

取り組むスキル:文で話す/文字に興味を持つ/順番に会話する/助詞を使って話す/昨日・今日・明日を話す

必要なもの・準備

  • ひらがな表(ポスター)
  • 同じ言い回しが繰り返される絵本
  • カレンダー
  • おままごとセット
  • 準備:生活の中で文字が目に入る場所に、ひらがな表を貼る

やること

  • 「りんごをたべる」と文で話すよう、言い直しを促す
  • 順番に話すキャッチボール会話を楽しむ
  • 「昨日は何をした?」「明日は何をする?」と聞く
  • 自分の名前の文字を、一緒に探す

身につく力:文で話す力、助詞の使い方、昨日・今日・明日の言葉、会話の順番

レベル4:文字とお話(3〜4.5歳ごろ)

ひらがなを読み、お話の内容を理解する段階です。

取り組むスキル:ひらがなを読む/お話の内容を理解する/絵本について話す/身の回りの文字を読む/お話を再現する

必要なもの・準備

  • ひらがなカード・ひらがな絵本
  • 看板やお菓子の袋など、身近な文字
  • お話の絵本
  • ぬいぐるみ
  • 準備:散歩や買い物で、読める文字を探す時間をつくる

やること

  • 身の回りのひらがなを見つけて読む
  • 絵本を読んだあと、「誰が出てきた?」「どうなった?」と聞く
  • ぬいぐるみを相手に、お話を再現する
  • 絵本の好きな場面を、自分の言葉で話す

身につく力:ひらがなを読む力、お話の内容を理解する力、覚えて再現する力、表現力

レベル5:読んで書く(4〜5.5歳ごろ)

短い文を音読し、文字を書き始める段階です。

取り組むスキル:音読する/文字を書く/カタカナに親しむ/音を聞いて文字にする/鉛筆・クレヨンで書く/伸ばす音・つまる音を読み書く

必要なもの・準備

  • 鉛筆(太め)・クレヨン
  • ノートやひらがなドリル
  • カタカナ表
  • 短い文の絵本
  • 準備:机といすの高さを調整し、正しい姿勢で書ける環境を整える

やること

  • 短い文を、声に出して読む
  • 自分の名前や好きな言葉を書く
  • しりとりで、音を聞き分ける
  • 「がっこう」「ぼうし」など、伸ばす音・つまる音を読み書きする

身につく力:音読、文字を書く力、音と文字の対応、鉛筆の使い方

レベル6:言葉で遊び、説明する(4.5〜6歳ごろ)

言葉遊びを楽しみ、順序立てて説明できる段階です。

取り組むスキル:言葉遊びを楽しむ/順序立てて説明する/詩や言葉のリズムを楽しむ/丁寧な言葉づかいをする/なぞなぞ・ことわざを楽しむ/聞いて内容をつかむ

必要なもの・準備

  • なぞなぞ本・ことわざカルタ
  • 詩や童謡の本
  • 順序が分かる4コマの絵
  • しりとりカード
  • 準備:遊びは5〜10分の短い時間で区切り、楽しい気持ちで終わる

やること

  • しりとりやなぞなぞで、言葉遊びを楽しむ
  • 「まず・つぎ・さいごに」で、出来事を順に説明する
  • 「です・ます」で、丁寧に話す場面をつくる
  • 話を聞いたあと、内容についてクイズを出し合う

身につく力:言葉遊び、順序立てて説明する力、丁寧な言葉づかい、聞いて内容をつかむ力

レベル7:読み書きを広げる(5〜6.5歳ごろ)

本を読み進め、短い文を書けるようになる段階です。

取り組むスキル:本を読み進める/短い文を書く/簡単な漢字に親しむ/読んだ内容を理解する/図鑑・辞典で調べる/お話を書く

必要なもの・準備

  • 児童書・読み物
  • 子ども向けの図鑑・辞典
  • 日記帳
  • 簡単な漢字カード
  • 準備:図鑑を取りやすい棚に置き、読書の時間帯を決める

やること

  • 毎日少しずつ、本を読み進める
  • 1日1文の日記を書く
  • 「山」「川」「日」など、身近な漢字に親しむ
  • 気になったことを図鑑で調べる

身につく力:読んで理解する力、短い文を書く力、調べる習慣、漢字への親しみ

レベル8:自分の言葉で伝える(5.5〜7歳ごろ)

考えや体験を、文章や発表で人に伝える段階です。

家族の前で、自分で描いた絵を見せながら、笑顔で説明している女の子
家族の前で、自分の言葉で発表する。聞き手がいる経験が、伝える力と自信につながります。

取り組むスキル:日記や手紙を書く/みんなの前で発表する/読んだ本を紹介する/話し合う/いろいろな本に親しむ

必要なもの・準備

  • 日記帳・便せん・はがき
  • 本(いろいろなジャンル)
  • 発表用の紙
  • 家族の観客
  • 準備:発表の機会(家族の食卓、おじいちゃん・おばあちゃんへの電話など)をつくる

やること

  • 日記や、家族へのお手紙を書く
  • 家族の前で、体験を発表する
  • 読んだ本を、自分の言葉で紹介する
  • 「どう思う?」と、家族で話し合う

身につく力:書いて伝える力、発表する力、聞き手を意識した話し方、話し合う力

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 言い間違いは、責めずに正しい形で返す:「ブーブ、きた!」→「そうだね、車が来たね」
  • 読み聞かせは、終わらせるより楽しむ:途中で気になる絵に寄り道しても大丈夫です
  • 他の子と比べない:ことばの育ちは、時期にも個人差が大きいものです

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 映像との付き合い方:日本小児科医会は、2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えることを提言しています。視聴するときは、時間を決め、親子で一緒に見ましょう
  • 紙・鉛筆:低年齢のうちは、絵本の角や鉛筆の先を口に入れないよう見守ってください

まとめ

ことばの力は、聞く、話す、読む、書くと、少しずつ広がっていきます。特別な教材はいりません。毎日の語りかけと絵本の時間が、いちばんの教材です。お子さまの年齢に合わせて、今日できることを1つだけ試してみてください。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

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