乳幼児の食物アレルギー。初めての食材の進め方と、症状が出たときの対応
離乳食で気をつけたいアレルギーの進め方、疑わしい症状、救急で受診すべきサイン、園や外食での注意点を解説します。診断や除去は必ず医師の指導のもとで。

「卵や乳製品を、いつから始めたらいい?」「食べたあと、口のまわりが赤くなった」。食物アレルギーは、初めて食べさせるときに、特に不安になるテーマです。この記事では、離乳食での進め方の基本と、症状が出たときの対応を紹介します。診断や、食べ物の除去は、必ず医師の指導のもとで行ってください。
食物アレルギーとは
特定の食べ物を食べたり、触れたりしたときに、体の免疫が過剰に反応して、さまざまな症状が出ることです。
乳幼児に多い原因食物は、卵、牛乳・乳製品、小麦などです。成長とともに、食べられるようになる子も、多くいます。
離乳食での、基本的な進め方
「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳食の進め方の基本が示されています。
- 離乳食の開始や、食材の種類・量を、自己判断で遅らせたり、制限したりしない
- 食べ物は、1種類ずつ、少量から始める
- 初めて食べる食材は、平日の、日中(かかりつけ医が、診療している時間)に与える
- 十分に、加熱する(卵は、固ゆでから始めるなど)
- 新しい食材は、1さじから始めて、様子を見ながら増やす
アトピー性皮膚炎などの、湿疹がある場合や、家族にアレルギーがある場合は、離乳食を始める前に、小児科で、相談しておくと安心です。
注意したい症状
食べたあと、数分〜2時間くらいの間に、次のような症状が出たときは、アレルギーの可能性があります。
皮膚の症状
- 口のまわりや、全身の赤み、じんましん
- かゆみ、はれ
粘膜の症状
- くちびる、まぶたのはれ
- 目の充血、涙目
- くしゃみ、鼻水
消化器の症状
- 嘔吐、腹痛、下痢
呼吸器の症状
- せき込み、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸
救急を受診すべきサイン
次のような症状は、重い症状(アナフィラキシー)の可能性があり、緊急の対応が必要です。
- ぐったりして、反応が鈍い
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーが止まらない
- 何度も、繰り返し吐く
- 顔色が悪い、唇が紫色になる
- 意識がもうろうとする
- 全身に、広がるじんましん
この場合は、ためらわず、救急車(119番)を呼びましょう。医師から、緊急時の薬(エピペンなど)を処方されている場合は、指示に従って使用します。
症状が出たときの、家庭での対応
軽い症状の場合
- 食べるのを中止し、口の中に残っている食べ物を、取り除く
- 口のまわりや、皮膚についた食べ物を、洗い流す
- 症状の経過を観察し、悪化する場合は、すぐに受診する
- 落ち着いたら、食べた食材と量、症状が出た時間、経過などを、メモしておく
受診するとき
- 食べた食材の名前(商品のパッケージなど)を持参する
- 症状の写真(皮膚の赤み、じんましんなど)を撮っておく
- 小児科、またはアレルギー科を受診する
自己判断で、除去しない
「アレルギーかもしれない」と思っても、自己判断で、食べ物を完全に除去するのは、避けましょう。
- 本当にアレルギーなのか、血液検査や、食物経口負荷試験などで、診断してもらう
- 医師の診断のもと、「必要最小限の除去」をする
- 食べられる範囲を、医師と相談しながら、少しずつ広げていく
必要以上に除去すると、栄養が不足したり、食べられる機会を失ったりすることがあります。
園や外出先での、注意点
保育園・幼稚園
- 入園前に、アレルギーの診断内容を、園に伝える
- 医師が作成する、「生活管理指導表」などを、園に提出する
- 園の、給食の対応(除去食、代替食など)を、確認する
- 誤食の防止について、園と、情報を共有しておく
外食・お出かけ
- メニューの原材料を、確認する
- 初めての食材は、外食では、与えない
- 緊急時の連絡先、かかりつけの病院の連絡先を、持ち歩く
食べ物以外で、気をつけること
- 食べ物が、皮膚に触れて、症状が出ることもある
- 保湿ケアで、皮膚のバリアを整えておくことが、大切と言われている
- 加工食品の、アレルギー表示(特定原材料)を、確認する習慣をつける
親自身の、気持ちのケア
アレルギーの管理は、不安や負担が大きく、保護者が、疲れてしまうこともあります。
- 一人で抱え込まず、医師や、栄養士に相談する
- 同じ悩みを持つ家族との、交流の場を活用する
- 地域の保健センターで、相談できる
よくある場面と声かけの例
初めて、卵を食べさせたあと、口のまわりが赤くなった場合の例です。
まず食べるのをやめて、口のまわりを、やさしく洗い流します。ほかの症状(嘔吐、ぐったりなど)がないか、様子を確認し、小児科に連絡して、受診の判断を相談します。
まとめ
食物アレルギーは、慌てず、離乳食を、1種類ずつ、少量から進めることが基本です。症状が出たときは、重さに応じて、受診や救急を判断します。自己判断で除去せず、必ず医師に相談しましょう。
参考にした情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療は必ず医師の指導のもとで行ってください。お子さまの発達や体調について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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