保育園でうつりやすい感染症と、登園の目安。いつから行ける?受診と登園届の考え方
インフルエンザ、溶連菌、手足口病、胃腸炎など、保育園で流行しやすい感染症の特徴と登園の目安、登園届・意見書の考え方、家庭内での広げない工夫を解説します。
「熱が下がったけれど、いつから保育園に行っていいの?」「また何かもらってきた」。集団生活では、感染症に何度もかかるのは、よくあることです。この記事では、保育園で流行しやすい感染症と、登園の一般的な目安を整理します。
保育園で感染症が多い理由
- 免疫がまだ十分に育っていない
- 子ども同士の距離が近く、おもちゃを共有する
- 手洗いやうがい、咳エチケットがまだ難しい
入園後の最初の1〜2年は、かぜを何度もひく子が多く、この時期に免疫を獲得していくと言われています。
主な感染症と、登園の目安
登園の目安は、感染症ごとに決まりがあります。以下は一般的な目安で、園の基準や医師の判断が優先されます。
| 感染症 | 登園の目安(一般的な例) |
|---|---|
| インフルエンザ | 発症後5日を経過し、かつ解熱後3日(幼児)を経過するまで |
| 新型コロナウイルス感染症 | 発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで |
| 溶連菌感染症 | 抗菌薬の内服開始後、24〜48時間経過し、全身状態が良好なこと |
| 水ぼうそう(水痘) | すべての発疹が、かさぶたになるまで |
| おたふくかぜ | 耳の下などの腫れが出て5日経過し、全身状態が良好になるまで |
| 手足口病 | 発熱がなく、口の中の症状が軽快し、普段の食事がとれること |
| 感染性胃腸炎(ノロウイルスなど) | 嘔吐、下痢が治まり、普段の食事がとれること |
| RSウイルス感染症 | 呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと |
| 伝染性紅斑(りんご病) | 発疹だけで、全身状態が良ければ登園可 |
出席停止の日数は、学校保健安全法などの定めに基づくもの、保育所の基準に基づくものなど、感染症によって異なります。必ず、園の案内と、医師の指示に従ってください。
登園届・意見書とは
感染症にかかった後、登園を再開するときに、次のような書類を求められることがあります。
- 登園届:保護者が記入する。医師の診断を受けて、症状が回復し、登園できる状態であることを届ける
- 意見書:医師が記入する。医療機関で、登園許可の判断をしてもらう
必要な書類は、園や自治体によって異なります。感染症が分かったら、早めに園へ連絡し、必要な書類を確認しましょう。書類の発行に費用がかかることもあります。
感染症が疑われるとき
- 発熱、咳、嘔吐、下痢、発疹など、いつもと違う症状があれば、早めに医療機関を受診する
- 診断がついたら、園に連絡する。診断名と、受診日、今後の見通しを伝える
- 食事や水分がとれない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなどの場合は、夜間・休日でも受診を検討する
家庭内で広げない工夫
- 手洗いを、こまめにする(トイレのあと、食事の前、帰宅時)
- タオルや食器の共有を避ける
- 嘔吐物や便の処理は、使い捨て手袋とマスクをつけ、塩素系漂白剤などで消毒する
- 咳やくしゃみが出るときは、マスクや、ティッシュ、肘の内側で口を覆う
- 兄弟姉妹への感染を防ぐ工夫をする(寝る部屋を分ける、タオルを分けるなど)
- 十分な睡眠と、バランスのとれた食事で、体力を保つ
予防接種の活用
予防接種で防げる病気(水ぼうそう、おたふくかぜ、ロタウイルス、インフルエンザなど)は、かかりつけ医と相談しながら、スケジュールに沿って接種しておくと、重症化や園での流行を防ぐことにつながります。
仕事との両立のために
感染症で休むと、親の仕事にも影響が出ます。
- 病児保育や、病後児保育の利用方法を、事前に調べておく
- 配偶者や家族で、急な休みの分担を話し合う
- 職場に、子どもの体調不良による急な休みの可能性を、あらかじめ伝えておく
- 自治体の、ファミリーサポートなど、支援制度を確認しておく
よくある場面と声かけの例
熱が下がったが、まだ元気がない場合の例です。
熱が下がっても、体力が戻っていないことがあります。「まだ疲れているね。今日はおうちでゆっくりしようか」と、家で休む時間を取ります。園への復帰は、医師の許可と、本人の様子を見て判断します。
まとめ
保育園では、感染症にかかるのは避けにくく、子どもの免疫が育つ過程でもあります。登園の目安は、感染症ごとに異なるため、医師の判断と園の基準に従い、必要な書類も早めに確認しておきましょう。仕事との両立も、一人で抱えず、周囲の支援を活用してください。
参考にした情報
- 保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省・こども家庭庁)
- 学校保健安全法施行規則(出席停止の基準)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。登園の可否は、必ず医師の判断と、園の基準に従ってください。
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