ParentCoach
成長ガイド

社会性を育てる8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

社会性を、レベル1〜8まで一覧で解説。人と関わる段階から、友だちとの関わり、思いやり、協力、リーダーシップ、地域とのつながりまで、対象年齢の目安、必要なもの・準備、やること、身につく力をまとめました。

ParentCoach 運営チーム約9分で読めます
4人の子どもたちが、カラフルなマグネットブロックで、一緒に大きなタワーを作っている様子

「友だちとうまく遊べるかな」「順番が待てない」。社会性は、人との関わりを通して、少しずつ育っていきます。ParentCoachの「社会性」では、この力を8つのレベルに分けて、身近な人との関わりから、友だち、集団、地域まで、関わりの範囲を広げながら段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

社会性は、どう育つ?

社会性は、次のような経験を通して、少しずつ育ちます。

  • 安心できる関わり:身近な大人との信頼関係が、他の人と関わる土台になる
  • 一緒に遊ぶ:友だちと遊ぶ中で、譲る・待つ・伝えるを経験する
  • ぶつかって学ぶ:けんかや失敗も、関わり方を学ぶ大切な機会になる
  • 役に立つ喜び:誰かの役に立つ経験が、思いやりと自信につながる

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1人と関わる6か月〜2.5歳あいさつ、順番・共有
2友だちと関わる1.5〜3.5歳友だちと遊ぶ力、気持ちを伝える力
3優しい言葉と助け合い2.5〜4.5歳優しい言葉、助け合い
4グループで遊ぶ3〜5歳グループで遊ぶ力、ルールを守る力
5気持ちを伝え合う3.5〜5.5歳謝る・許す力、友だちを作る力
6聞いて協力する4〜6歳人の話を聞く力、協力
7リーダーシップと多様性4.5〜6.5歳まとめる力、違いを認める力
8地域で役立つ5〜7.5歳地域活動への参加、仲裁する力

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1顔を見て遊べるおもちゃ・ぬいぐるみ、いないいないばあの絵本、児童館や広場(同世代と会える場所)同じ年ごろの子がいる場所に、定期的に出かける
2ボール・積み木(共同で遊べる物)、気持ちを扱った絵本、公園・児童館取り合いになりそうな物は、あらかじめ複数用意しておく
3おままごとセット、優しい言葉を扱った絵本、ありがとうカード大人が、優しい言葉を使う姿を見せる
4簡単なボードゲーム、鬼ごっこなどの集団遊び、チーム分けの目印(ゼッケン・リボン)ルールは、遊びの前に短く、分かりやすく伝える
5友だちと遊ぶ機会、仲直りカード(ごめんね・いいよ)、友情や仲直りの絵本けんかになったときの、仲直りの流れを家庭で共有しておく
6話し合いのカード、集団活動(習い事・地域の行事)、共同制作の材料話を聞く場面で、聞くときのルール(口を閉じる・目を見る)を確認しておく
7話し合いの場面(家族会議)、多様性を扱った絵本、係・当番の表家族の中で、話し合って決める機会をつくる
8地域行事の情報(お祭り・清掃活動)、年下の子と関わる機会、ボランティアの機会(地域の清掃・募金)地域の行事や活動を、家族で調べて参加を決める

レベル1:人と関わる(6か月〜2.5歳ごろ)

身近な人とのやり取りを楽しみ、関わり方を学ぶ段階です。

取り組むスキル:挨拶をする/順番やものを共有する/目を見て笑顔で関わる/そばで遊ぶ/まねっこで関わる

必要なもの・準備

  • 顔を見て遊べるおもちゃ・ぬいぐるみ
  • いないいないばあの絵本
  • 児童館や広場(同世代と会える場所)
  • 準備:同じ年ごろの子がいる場所に、定期的に出かける

やること

  • 「おはよう」「バイバイ」と、あいさつをする
  • 「どうぞ」「ありがとう」で、物を渡す・受け取る
  • 目を見て、笑顔で関わる
  • 友だちのそばで、並んで遊ぶ
  • まねっこ遊びを楽しむ

身につく力:あいさつ、順番・共有、目を見て関わる力、人への興味

レベル2:友だちと関わる(1.5〜3.5歳ごろ)

友だちとの遊びや会話を通して、協力する力を育てる段階です。

積み木のブロックを、笑顔で友だちに「どうぞ」と手渡している女の子
「どうぞ」「ありがとう」のやり取りが、友だちと遊ぶ力の第一歩。大人は見守りながら、できたことを認めましょう。

取り組むスキル:友だちと一緒に遊ぶ/気持ちを伝え合う/順番に話す/「いい?」と聞く/順番を待つ

必要なもの・準備

  • ボール・積み木(共同で遊べる物)
  • 気持ちを扱った絵本
  • 公園・児童館
  • 準備:取り合いになりそうな物は、あらかじめ複数用意しておく

やること

  • 友だちと、同じ遊びを一緒に楽しむ
  • 「かなしい」「うれしい」と、気持ちを伝え合う
  • 順番に、話す・遊ぶ
  • 「貸して」「いい?」と聞く
  • 順番を待つ

身につく力:友だちと遊ぶ力、気持ちを伝える力、順番に話す力、待つ力

レベル3:優しい言葉と助け合い(2.5〜4.5歳ごろ)

思いやりのある言葉や行動を身につける段階です。

取り組むスキル:優しい言葉を使う/困っている人を助ける/仲間に入れてと言う/気づかいをする/お礼のマナーを身につける

必要なもの・準備

  • おままごとセット
  • 優しい言葉を扱った絵本
  • ありがとうカード
  • 準備:大人が、優しい言葉を使う姿を見せる

やること

  • 「ありがとう」「ごめんね」を、日常で使う
  • 困っている友だちに、声をかける
  • 「入れて」と言って、仲間に入る
  • 友だちの気持ちに気づいて、行動する
  • お礼のマナーを身につける

身につく力:優しい言葉、助け合い、仲間に入る力、気づかい

レベル4:グループで遊ぶ(3〜5歳ごろ)

集団でのルールや遊びを楽しむ段階です。

取り組むスキル:グループで遊ぶ/ルールを守る/優しく断る/チームで役割を持つ/勝ったときのふるまい

必要なもの・準備

  • 簡単なボードゲーム
  • 鬼ごっこなどの集団遊び
  • チーム分けの目印(ゼッケン・リボン)
  • 準備:ルールは、遊びの前に短く、分かりやすく伝える

やること

  • 数人のグループで、遊ぶ
  • ルールを守って、遊ぶ
  • 「今はいやだよ」と、優しく断る練習をする
  • チームで、役割を分けて遊ぶ
  • 勝ったとき・負けたときの、ふるまいを学ぶ

身につく力:グループで遊ぶ力、ルールを守る力、優しく断る力、役割、勝敗のふるまい

レベル5:気持ちを伝え合う(3.5〜5.5歳ごろ)

謝る・仲直りなど関係を整える段階です。

取り組むスキル:謝る・許す/友だちを作る/友だちの成功を喜ぶ/友だちとの関係を続ける/人のものを大切にする

必要なもの・準備

  • 友だちと遊ぶ機会
  • 仲直りカード(ごめんね・いいよ)
  • 友情や仲直りの絵本
  • 準備:けんかになったときの、仲直りの流れを家庭で共有しておく

やること

  • 「ごめんね」と謝る・「いいよ」と許す練習をする
  • 新しい友だちに、声をかける
  • 友だちの成功を、一緒に喜ぶ
  • 友だちとの関係を、続ける
  • 人の物を大切に扱う

身につく力:謝る・許す力、友だちを作る力、成功を喜ぶ気持ち、関係を続ける力

レベル6:聞いて協力する(4〜6歳ごろ)

人の話を聞き、一緒に課題に取り組む段階です。

取り組むスキル:人の話を聞く/協力して取り組む/集団活動に参加する/自分の意見を言う/集団のルールを守る

必要なもの・準備

  • 話し合いのカード
  • 集団活動(習い事・地域の行事)
  • 共同制作の材料
  • 準備:話を聞く場面で、聞くときのルール(口を閉じる・目を見る)を確認しておく

やること

  • 人の話を、最後まで聞く
  • みんなで、一つの作品を作る
  • 習い事などの集団活動に参加する
  • 「私はこう思う」と、自分の意見を言う
  • 集団のルールを守る

身につく力:人の話を聞く力、協力、集団活動に参加する力、自分の意見を言う力

レベル7:リーダーシップと多様性(4.5〜6.5歳ごろ)

違いを認め、まとめ役を経験する段階です。

取り組むスキル:みんなをまとめる/違いを認める/話し合って決める/公平に接する/仲間を支える

必要なもの・準備

  • 話し合いの場面(家族会議)
  • 多様性を扱った絵本
  • 係・当番の表
  • 準備:家族の中で、話し合って決める機会をつくる

やること

  • みんなをまとめる役(リーダー)を経験する
  • 自分と違う人(好み・考え方)がいることを知る
  • 話し合って、みんなで決める
  • 誰にでも、公平に接する
  • 仲間を、支える

身につく力:まとめる力、違いを認める力、話し合う力、公平に接する力、仲間を支える力

レベル8:地域で役立つ(5〜7.5歳ごろ)

地域や集団の中で役に立つ経験をする段階です。

取り組むスキル:地域の活動に参加する/けんかを仲直りさせる/年下の子を助ける/ボランティアを体験する/地域でのふるまい

必要なもの・準備

  • 地域行事の情報(お祭り・清掃活動)
  • 年下の子と関わる機会
  • ボランティアの機会(地域の清掃・募金)
  • 準備:地域の行事や活動を、家族で調べて参加を決める

やること

  • 地域の活動に、参加する
  • けんかしている友だちの、仲直りを手伝う
  • 年下の子を、助ける
  • ボランティアを体験する
  • 地域の人に、あいさつをする

身につく力:地域活動への参加、仲裁する力、年下を思いやる力、誰かの役に立つ経験、地域でのふるまい

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 関わりを、無理に増やさない:人見知りや、一人遊びを好む子もいます。ペースを尊重しましょう
  • けんかは、すぐに止めない:危険がなければ、少し様子を見て、必要なら気持ちの整理を手伝います
  • 大人が、手本を見せる:あいさつ、ありがとう、ごめんねを、大人が先に使います

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 叩く・噛むなどの行動:危険な行動は、その場で止め、気持ちを受け止めたうえで、行動のルールを短く伝えます
  • 年齢差のある遊び:年下の子と遊ぶときは、けがに注意し、大人が見守ってください
  • 強い不安や、集団への強い拒否が続くとき:園や学校、自治体の相談窓口に相談してみてください

まとめ

社会性は、人との関わりの中で、少しずつ育ちます。うまくいかない経験も、大切な学びです。焦らず、お子さまのペースで、関わりの範囲を広げていきましょう。年齢に合ったレベルから、無理なく始められます。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

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