ピアノを楽しむ8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力
ピアノを、レベル1〜8まで一覧で解説。鍵盤にふれる段階から、楽譜を読んで両手で弾き、発表会まで、対象年齢の目安、必要なもの・準備、親子でできるやること、身につく力をまとめました。

「ピアノはいつから習わせる?」「家にピアノがなくても大丈夫?」。ピアノは、楽しく続けられる環境づくりが上達の近道です。ParentCoachの「ピアノ」では、この力を8つのレベルに分けて、鍵盤にふれるところから、楽譜を読んで弾き、人前で演奏するまでを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。
ピアノは、どう上達する?
ピアノの上達は、次のような順番で進みます。どの段階も、短い時間を毎日続けることが大切です。
- 音を楽しむ:まずは、自由に鍵盤に触れて、音が出る楽しさを味わう
- リズム・メロディ:手拍子や簡単な曲で、音楽の流れを感じる
- 楽譜を読む:音符とリズムの読み方を、少しずつ覚える
- 表現する:強弱や速さで曲の気持ちを伝える
年齢はあくまで目安です
各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。
8つのレベル早見表
| レベル | テーマ | 対象年齢の目安 | 身につく中心の力 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鍵盤にふれる | 2〜4歳 | 音を出す楽しさ、リズム感 |
| 2 | 簡単な曲を弾く | 3〜5歳 | 簡単なメロディ、音の位置 |
| 3 | 両手の準備 | 3.5〜5.5歳 | 姿勢と手の形、指番号 |
| 4 | 5本指で弾く | 4〜6歳 | 5本指で弾く力、強弱の表現 |
| 5 | 楽譜を読む | 4.5〜6.5歳 | 楽譜を読む力、音符の長さ |
| 6 | 両手で曲を弾く | 5〜7歳 | 両手で弾く力、なめらかな演奏 |
| 7 | 音階と和音 | 5.5〜7.5歳 | 音階、和音 |
| 8 | 演奏を楽しむ | 6〜8歳 | 曲を通して弾く力、表現力 |
各レベルの必要なもの・準備 早見表
| レベル | 必要なもの | 事前の準備 |
|---|---|---|
| 1 | ピアノまたは電子キーボード、タンバリン・鈴などのおもちゃ楽器、好きな曲の音源 | 楽器は安定した場所に置き、子どもの手が届く高さにする |
| 2 | 鍵盤に貼る目印シール(ドの位置)、絵付きの簡単な楽譜、童謡の楽譜 | ドの位置に、シールで目印を付けておく |
| 3 | 足がつく椅子または足台、指番号カード、手の形を練習する小物(ボール) | 足台などで、足がしっかり床につく姿勢を整える |
| 4 | 5本指ポジションのワークブック、強弱・速さの言葉カード、簡単な曲集 | 毎日決まった時間に、5分程度の練習時間を確保する |
| 5 | 音符カード、五線ノート、入門テキスト、リズムカード | 楽譜を読む時間は、1回5〜10分に区切る |
| 6 | 初級の両手用曲集、メトロノームまたはリズムアプリ、練習カレンダー | 毎日同じ時間に、短時間の練習を習慣にする |
| 7 | 音階・和音のワーク、コードネーム付きの伴奏楽譜、歌の楽譜 | 音階・和音の練習は、短い時間で繰り返す |
| 8 | 曲集、発表会用の曲、連弾用の楽譜、初めて見る易しい楽譜(初見用) | 発表する日と場所を決め、逆算して練習計画を立てる |
レベル1:鍵盤にふれる(2〜4歳ごろ)
鍵盤に興味を持ち、音を出して楽しむ段階です。
取り組むスキル:鍵盤で音を出す/リズムに合わせる/音楽を聴いて楽しむ/いろいろな楽器に触れる
必要なもの・準備
- ピアノまたは電子キーボード
- タンバリン・鈴などのおもちゃ楽器
- 好きな曲の音源
- 準備:楽器は安定した場所に置き、子どもの手が届く高さにする
やること
- 自由に鍵盤を触って、音を出す
- 大きい音・小さい音で、音の違いを楽しむ
- 手拍子で、一定のリズムをまねる
- いろいろな楽器の音を聴き比べる
身につく力:音を出す楽しさ、リズム感、音への興味、音の違いを聴き分ける力
レベル2:簡単な曲を弾く(3〜5歳ごろ)
決まった指使いで、短い曲を弾けるようになる段階です。
取り組むスキル:簡単なメロディを弾く/音を覚えて弾く/歌いながら弾く/長い音・短い音を弾き分ける
必要なもの・準備
- 鍵盤に貼る目印シール(ドの位置)
- 絵付きの簡単な楽譜
- 童謡の楽譜
- 準備:ドの位置に、シールで目印を付けておく
やること
- 1本指で、簡単なメロディを弾く
- 「ド」の位置を探して弾く
- 歌いながら、メロディを弾く
- 「ター」(長い音)と「タタ」(短い音)を弾き分ける
身につく力:簡単なメロディ、音の位置、歌いながら弾く力、長い音・短い音
レベル3:両手の準備(3.5〜5.5歳ごろ)
指の番号を知り、両手を意識する段階です。
取り組むスキル:姿勢と手の形を整える/指番号を知る/両手で弾く準備をする/指の力をつける
必要なもの・準備
- 足がつく椅子または足台
- 指番号カード
- 手の形を練習する小物(ボール)
- 準備:足台などで、足がしっかり床につく姿勢を整える
やること
- 卵を持つような、手の形を作る
- 指の番号(1〜5)を覚える
- 左右の手で、交互に弾く
- 指の力をつける遊び(指相撲・つまむ遊び)をする
身につく力:姿勢と手の形、指番号、両手の意識、指の力
レベル4:5本指で弾く(4〜6歳ごろ)
5本の指をポジションに置いて弾く段階です。
取り組むスキル:5本指ポジションで弾く/強弱をつけて弾く/高い音・低い音を弾き分ける/速さの言葉を知る
必要なもの・準備
- 5本指ポジションのワークブック
- 強弱・速さの言葉カード
- 簡単な曲集
- 準備:毎日決まった時間に、5分程度の練習時間を確保する
やること
- ドレミファソを、5本指で弾く
- 大きく・小さく、強弱をつけて弾く
- 高い音・低い音を弾き分ける
- 「ゆっくり」「はやく」など、速さの言葉を知る
身につく力:5本指で弾く力、強弱の表現、高低の弾き分け、速さの言葉
レベル5:楽譜を読む(4.5〜6.5歳ごろ)
楽譜と音符の読み方を学ぶ段階です。
取り組むスキル:楽譜を読む/音符の長さを知る/ヘ音記号を読む/聞いて音を当てる/休符を読んで弾く
必要なもの・準備
- 音符カード
- 五線ノート
- 入門テキスト
- リズムカード
- 準備:楽譜を読む時間は、1回5〜10分に区切る
やること
- 五線とドレミの位置を、楽譜で確かめる
- 四分音符・二分音符の長さを、手拍子で確かめる
- ヘ音記号(低い音の楽譜)を読む
- 聞いた音を、ピアノで当てる
- 休符を読んで、弾く
身につく力:楽譜を読む力、音符の長さ、ヘ音記号、聞いて音を当てる力
レベル6:両手で曲を弾く(5〜7歳ごろ)
両手を使って簡単な曲を弾く段階です。
取り組むスキル:両手で簡単な曲を弾く/滑らかに弾く/テンポを保つ/スタッカートで弾く
必要なもの・準備
- 初級の両手用曲集
- メトロノームまたはリズムアプリ
- 練習カレンダー
- 準備:毎日同じ時間に、短時間の練習を習慣にする
やること
- 片手ずつ練習してから、両手で短い曲を弾く
- 音をなめらかにつなげて弾く
- メトロノームに合わせて、一定のテンポを保つ
- 音を短く切って弾く(スタッカート)を試す
身につく力:両手で弾く力、なめらかな演奏、テンポを保つ力、スタッカート
レベル7:音階と和音(5.5〜7.5歳ごろ)
音階や和音で音楽の基礎を広げる段階です。
取り組むスキル:音階を弾く/和音を弾く/即興で弾く/伴奏をつける
必要なもの・準備
- 音階・和音のワーク
- コードネーム付きの伴奏楽譜
- 歌の楽譜
- 準備:音階・和音の練習は、短い時間で繰り返す
やること
- ドから始まる音階を、上る・下る
- ドミソの和音を弾く
- 黒鍵だけで、自由に即興演奏をする
- 歌に合わせて、伴奏をつける
身につく力:音階、和音、即興、伴奏
レベル8:演奏を楽しむ(6〜8歳ごろ)
曲を仕上げ、表現して人に聴いてもらう段階です。

取り組むスキル:曲を通して弾く/感情を込めて弾く/連弾や合奏をする/初めての楽譜を読んで弾く/発表会のマナーを身につける
必要なもの・準備
- 曲集
- 発表会用の曲
- 連弾用の楽譜
- 初めて見る易しい楽譜(初見用)
- 準備:発表する日と場所を決め、逆算して練習計画を立てる
やること
- 1曲を最後まで通して弾く
- 曲の雰囲気を感じて、感情を込めて弾く
- 連弾や、合奏に挑戦する
- 初めての易しい楽譜を、見て弾く
- 発表会のマナー(おじぎ・入退場)を練習する
身につく力:曲を通して弾く力、表現力、合わせる力、初見の力、発表の経験
関わり方のコツ
どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。
- 練習は短く、毎日:小さい子は、5〜10分から。長時間より、毎日の習慣が大切です
- 楽しく終わる:「もっと弾きたい」で終わるのが、続けるコツです
- 聴く時間も大切:いろいろな音楽を、一緒に聴いてみましょう
ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。
安全に楽しむための注意点
- 音の大きさ:大きすぎる音は、耳に負担になります。電子ピアノは、音量を調整しましょう
- 姿勢・手の痛み:指や手首が痛いときは、無理せず休ませてください
- 鍵盤のふた:ピアノの蓋(ふた)で、指を挟まないよう気をつけてください
まとめ
ピアノは、上手に弾くことより、音楽を楽しむことから始まります。毎日の短い練習と、一緒に聴く・歌う時間が、いちばんの力になります。お子さまの年齢と興味に合わせて、無理なく始められます。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。