ParentCoach
成長ガイド

身体能力・健康を育てる8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

身体能力・健康を、レベル1〜8まで一覧で解説。体を動かして遊ぶ段階から、自転車・鉄棒・縄跳びまで、対象年齢の目安、必要なもの・準備、親子でできるやること、身につく力をまとめました。

ParentCoach 運営チーム約10分で読めます
公園の鉄棒に、3人の子どもが元気にぶら下がっている様子

「運動が苦手にならないか心配」「何をして遊ばせればいい?」。体を動かす力は、遊びの中で自然に育ちます。ParentCoachの「身体能力・健康」では、この力を8つのレベルに分けて、全身を使って遊ぶところから、自転車・鉄棒・縄跳びまでを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

体を動かす力は、どう育つ?

文部科学省の「幼児期運動指針」では、幼児は様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切とされています。特定の運動を練習するより、多様な動きを経験することがポイントです。

  • 多様な動き:走る・跳ぶ・投げる・登る・ぶら下がるなど、いろいろな動きを経験する
  • 遊びの中で:「やらされる」より、「楽しい」が続ける力になる
  • 外遊びを:公園や自然の中で、体全体を使う
  • 生活リズム:しっかり食べて、動いて、眠る

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1体を動かして遊ぶ0〜1.5歳全身を使う力、生活リズム
2体を使いこなす1〜3歳手先の器用さ、バランス感覚
3走る・跳ぶ・投げる2〜4歳走る・跳ぶ力、投げる・受ける力
4ボールと遊具で遊ぶ2.5〜4.5歳ボールを操る力、遊具を使う力
5リズムに合わせて動く3〜5歳リズム感、柔軟性
6器具を使いこなす4〜6歳自転車に乗る力、ぶら下がる力
7持久力とチーム運動4.5〜6.5歳持久力、仲間と運動する楽しさ
8運動を極める5〜7歳縄跳び、体調に気づく力

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1清潔で安全な床・マット、やわらかいボール、つかまり立ちできる安定した家具、靴(歩き始めたら)床の周りを片づけ、家具の角にクッション材を付ける
2手押し車、ボール、低い段差(低いステップ)、積み木・つまめる大きめの物登ったり降りたりする場所に、マットを敷いておく
3公園の遊具、やわらかい大きめのボール、クッションや段ボール(障害物コース用)室内なら、障害物コースを作る場所を空けておく
4ボール・風船、新聞紙を丸めた棒(バット代わり)、的にする段ボール、マットボールや風船で遊べる、広くて安全な場所を確保する
5音楽(リズム遊び用)、テープで作ったライン(平均台代わり)、マット、フープ床にビニールテープでラインを引く
6自転車(補助輪・ペダルなしバイク)、ヘルメット、鉄棒・うんてい(公園)、キックスケーター、ロープ・登り棒自転車やキックスケーターは、安全な広い場所で、ヘルメットを着用して練習する
7運動しやすい服・靴、水筒、公園やハイキングコース、ボール水筒と帽子を用意し、休憩を入れられる計画にする
8縄跳び(体に合った長さ)、水筒、ストレッチ用のマット、いろいろなスポーツ用具縄跳びは、ロープの真ん中を踏んで、持ち手が脇の下あたりにくる長さに調整する

レベル1:体を動かして遊ぶ(0〜1.5歳ごろ)

全身を使った遊びを通して、基本的な体の動かし方に慣れる段階です。

取り組むスキル:全身を使って動く/健康な生活リズムを作る/外遊びを楽しむ/転がる・はう/立つ・歩く

必要なもの・準備

  • 清潔で安全な床・マット
  • やわらかいボール
  • つかまり立ちできる安定した家具
  • 靴(歩き始めたら)
  • 準備:床の周りを片づけ、家具の角にクッション材を付ける

やること

  • うつ伏せ・寝返り・はいはいを、たっぷりさせる
  • 毎日、外に出て散歩や外気浴をする
  • つかまり立ち・伝い歩きを、見守りながら促す
  • 音のなる物に向かって、はう遊びをする

身につく力:全身を使う力、生活リズム、立つ・歩く力、外遊びを楽しむ気持ち

レベル2:体を使いこなす(1〜3歳ごろ)

手先や体全体をより細かく上手に使えるようになる段階です。

取り組むスキル:手先を使いこなす/体のバランスを取る/目と手を合わせて動かす/登る・降りる/ボールを蹴る

必要なもの・準備

  • 手押し車
  • ボール
  • 低い段差(低いステップ)
  • 積み木・つまめる大きめの物
  • 準備:登ったり降りたりする場所に、マットを敷いておく

やること

  • 積み木やひも通しで、手先を使う
  • 片足で立つ遊び(ポーズ遊び)をする
  • 低い段差を登ったり降りたりする
  • ボールを蹴る遊びをする

身につく力:手先の器用さ、バランス感覚、目と手の協調、ボールを蹴る力

レベル3:走る・跳ぶ・投げる(2〜4歳ごろ)

基本的な運動の動きを身につける段階です。

公園の芝生で、黄色いボールを追いかけて走っている2人の子ども
かけっこやボール遊びは、走る・追いかけるを楽しむ基本の運動。安全な広場で、思いきり走らせましょう。

取り組むスキル:走る・跳ぶ/投げる・受ける/障害物を乗り越える/ぶらんこ・すべり台で遊ぶ/跳び越える

必要なもの・準備

  • 公園の遊具
  • やわらかい大きめのボール
  • クッションや段ボール(障害物コース用)
  • 準備:室内なら、障害物コースを作る場所を空けておく

やること

  • かけっこや、ジャンプを楽しむ
  • ボールを投げたり受けたりする
  • クッションや段ボールで、障害物コースを作って遊ぶ
  • ぶらんこ・すべり台を楽しむ
  • ロープやひもを跳び越える

身につく力:走る・跳ぶ力、投げる・受ける力、障害物を乗り越える力、跳び越える力

レベル4:ボールと遊具で遊ぶ(2.5〜4.5歳ごろ)

ボールや遊具を使い、動きを広げる段階です。

公園のぞうの形の遊具にまたがって、まわりを見ている男の子
遊具で体をゆらしたり、バランスをとったり。年齢に合った遊具を選び、大人がそばで見守ります。

取り組むスキル:ボールを操る/遊具で体を動かす/打つ・たたく/安全に転ぶ・止まる/的あてゲームを楽しむ

必要なもの・準備

  • ボール・風船
  • 新聞紙を丸めた棒(バット代わり)
  • 的にする段ボール
  • マット
  • 準備:ボールや風船で遊べる、広くて安全な場所を確保する

やること

  • ボールを転がす・つく・キャッチする
  • 遊具でいろいろな動きを試す
  • 新聞紙の棒でボールを打つ
  • 安全な転び方・止まり方を練習する
  • 的当てゲームをする

身につく力:ボールを操る力、遊具を使う力、打つ力、的あてで力を調整する力

レベル5:リズムに合わせて動く(3〜5歳ごろ)

リズムやしなやかさを身につける段階です。

取り組むスキル:リズムに合わせて動く/体を柔らかく使う/平均台やライン上を歩く/体幹を鍛える/転がる運動をする

必要なもの・準備

  • 音楽(リズム遊び用)
  • テープで作ったライン(平均台代わり)
  • マット
  • フープ
  • 準備:床にビニールテープでラインを引く

やること

  • 音楽に合わせて、体を動かす
  • 前屈や、ストレッチで体を柔らかく使う
  • ライン上をバランスをとって歩く
  • ポーズを保つ遊びで、体幹を鍛える
  • マットの上で、ごろごろ転がる

身につく力:リズム感、柔軟性、バランス力、体幹

レベル6:器具を使いこなす(4〜6歳ごろ)

自転車や鉄棒など、器具を使った運動に挑戦する段階です。

取り組むスキル:自転車に乗る/鉄棒・うんていに挑戦する/キックスケーターに乗る/ロープ・登り棒に挑戦する/跳ねる運動を楽しむ

必要なもの・準備

  • 自転車(補助輪・ペダルなしバイク)
  • ヘルメット
  • 鉄棒・うんてい(公園)
  • キックスケーター
  • ロープ・登り棒
  • 準備:自転車やキックスケーターは、安全な広い場所で、ヘルメットを着用して練習する

やること

  • 自転車やペダルなしバイクに乗る
  • 鉄棒・うんていにぶら下がる
  • キックスケーターで進む
  • ロープや登り棒に挑戦する
  • トランポリンなど、跳ねる運動を楽しむ

身につく力:自転車に乗る力、ぶら下がる力、バランス力、跳ねる力

レベル7:持久力とチーム運動(4.5〜6.5歳ごろ)

長く動く力と、仲間との運動を楽しむ段階です。

取り組むスキル:長く動く/みんなで運動する/素早く動く/ボールを使った集団遊び/坂道・山道を歩く

必要なもの・準備

  • 運動しやすい服・靴
  • 水筒
  • 公園やハイキングコース
  • ボール
  • 準備:水筒と帽子を用意し、休憩を入れられる計画にする

やること

  • 長い散歩やハイキングを楽しむ
  • 家族や友だちと、鬼ごっこなどの運動をする
  • 素早く動くゲーム(しっぽとり)で遊ぶ
  • ボールを使った集団遊びをする
  • 坂道や、山道を歩く

身につく力:持久力、仲間と運動する楽しさ、素早く動く力、チームワーク

レベル8:運動を極める(5〜7歳ごろ)

技術を磨き、自分の体調を管理する段階です。

取り組むスキル:縄跳びに挑戦する/体調を自分で気づく/いろいろなスポーツを体験する/正しい姿勢を保つ/準備運動・整理運動をする

必要なもの・準備

  • 縄跳び(体に合った長さ)
  • 水筒
  • ストレッチ用のマット
  • いろいろなスポーツ用具
  • 準備:縄跳びは、ロープの真ん中を踏んで、持ち手が脇の下あたりにくる長さに調整する

やること

  • 縄跳びで、前跳びを連続してできるよう練習する
  • 「のどが渇いた」「疲れた」など、自分の体調に気づく
  • いろいろなスポーツを体験する
  • 準備運動・整理運動を、自分で行う
  • 正しい姿勢を意識する

身につく力:縄跳び、体調に気づく力、スポーツへの興味、準備運動の習慣

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 競争より、楽しさ:勝ち負けより、「動いて楽しい」を大切にします
  • 得意・不得意は個人差:苦手な動きを無理にさせず、得意な遊びから広げます
  • 親も一緒に動く:一緒に走る、跳ぶが、子どもの意欲を引き出します

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 熱中症:暑い日は、水筒と帽子を用意し、こまめに休憩をとりましょう。体調が悪そうなときは、無理をさせないでください
  • 自転車のヘルメット:2023年4月から、すべての自転車利用者に、ヘルメット着用が努力義務になっています。保護者は、幼児や児童にヘルメットをかぶらせるよう努める必要があります
  • 遊具や場所:年齢に合った遊具を選び、目を離さないでください。ボールや自転車を使うときは、車道や交通のある場所を避けてください

まとめ

体を動かす力は、特別な運動より、毎日の外遊びや家の中の遊びで育ちます。毎日、合計60分を目安に、楽しく体を動かしてみてください。お子さまの年齢に合ったレベルから、無理なく始められます。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

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