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成長ガイド

数字・科学的思考を育てる8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

数字・科学的思考を、レベル1〜8まで一覧で解説。数にふれる段階から、時計・お金、論理的思考、文章題まで、対象年齢の目安、必要なもの・準備、やること、身につく力をまとめました。

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お皿のぶどうを数えながら、数字のシートに並べている女の子

「数はいつから数えさせる?」「算数嫌いにしたくない」。数の力は、生活の中の「多い・少ない」から始まります。ParentCoachの「数字・科学的思考」では、この力を8つのレベルに分けて、数の感覚から、たし算・ひき算、時計とお金、論理的な考え方までを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

数の力は、どう育つ?

数の力は、数字を覚えることではなく、次のような感覚が積み重なって育ちます。

  • 数の感覚:多い・少ない、同じ・違うを、体験を通して感じる
  • 数える・対応させる:1つずつ数える、1対1で配る
  • 操作する:具体物を使って、増やしたり減らしたり、分けたりする
  • 考える:規則性や分類を見つけ、順序立てて考える

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1数にふれる1.5〜3歳数の感覚、1対1の対応
2考える力を育てる2.5〜4歳簡単な計算、規則性への気づき
3数字と形を知る3〜4.5歳数字を読む・書く力、形を見分ける力
4たし算・ひき算4〜5.5歳たし算・ひき算、10のまとまり
5大きな数と量4.5〜6歳大きな数、まとまりで数える力
6時計とお金5〜6.5歳時計を読む力、お金の数え方
7論理的に考える5.5〜7歳分類して考える力、空間の理解
8課題を解く6〜8歳文章題を解く力、表・グラフを読む力

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1大きめのブロック・積み木、お菓子や果物(数える物)、数の絵本、手遊び歌(いっぽんばし など)数える物は、口に入らない大きさの物にそろえる
2積み木、数のカード、ひも通し、パターンを作れる物(色の違うブロック)遊ぶ物を種類ごとにカゴへ入れておく
3数字カード・数字ポスター、図形カード(丸・三角・四角)、積み木、数字かるた数字を、生活の中で目に入る場所に貼る
4おはじき・ブロック(具体物)、10個の枠(10のまとまり)、たし算・ひき算の絵本やカード具体物を、10個ずつのセットにしておく
5100までの数表、ものさし・はかり、カップ・容器、同じ数で分けるおやつ数表を、机の横など見えるところに貼る
6アナログ時計(模型)、おもちゃのお金・財布、カレンダー、計量カップ・はかり家の時計を、子どもの目線で読める位置に置く
7パズル・迷路、タングラムなどの図形パズル、分類用の箱、簡単な地図毎日5〜10分、考える時間を決めておく
8文章題の絵本やワーク、方眼紙(グラフ用)、身近なデータ(家族の好きな果物など)、具体物身近な題材(おやつの数、家族の人数)で、問題を作れるよう準備する

レベル1:数にふれる(1.5〜3歳ごろ)

身の回りのものを数えたり比べたりして、数の感覚に親しむ段階です。

取り組むスキル:ものと数を1つずつ対応させる/数を数える/多い・少ないを比べる/仲間分けをする/数の歌・手遊びを楽しむ

必要なもの・準備

  • 大きめのブロック・積み木
  • お菓子や果物(数える物)
  • 数の絵本
  • 手遊び歌(いっぽんばし など)
  • 準備:数える物は、口に入らない大きさの物にそろえる

やること

  • 階段やお風呂で、一緒に声に出して数える
  • 「1つずつどうぞ」と、1対1で手渡す
  • 「どっちが多い?」と、2つを見比べる
  • りんごとみかんなど、仲間分けをして遊ぶ

身につく力:数の感覚、1対1の対応、多い・少ないの比較、仲間分け

レベル2:考える力を育てる(2.5〜4歳ごろ)

数や量を使って、簡単な計算や規則性に気づく段階です。

取り組むスキル:簡単な計算をする/規則性に気づく/順番を表す言葉を使う/量の言葉を使う/数遊びを楽しむ

必要なもの・準備

  • 積み木
  • 数のカード
  • ひも通し
  • パターンを作れる物(色の違うブロック)
  • 準備:遊ぶ物を種類ごとにカゴへ入れておく

やること

  • 「あと1個あげるといくつ?」と、簡単な計算を遊びにする
  • 赤・青・赤・青、の並びの続きを考える
  • 「1番目」「2番目」と、順番の言葉を使う
  • 「長い・短い」「大きい・小さい」など、量の言葉を使う

身につく力:簡単な計算、規則性への気づき、順番の言葉、量の言葉

レベル3:数字と形を知る(3〜4.5歳ごろ)

数字や図形を認識できるようになる段階です。

取り組むスキル:数字を読む・書く/形を見分ける/数を分けて合わせる/数の並びを知る/逆に数える

必要なもの・準備

  • 数字カード・数字ポスター
  • 図形カード(丸・三角・四角)
  • 積み木
  • 数字かるた
  • 準備:数字を、生活の中で目に入る場所に貼る

やること

  • 数字を読んだり、なぞったりする
  • 身の回りで丸・三角・四角を探す
  • 5個のおはじきを、2つと3つに分けて合わせる
  • 10から0へ、逆に数える(ロケット発射ごっこ)

身につく力:数字を読む・書く力、形を見分ける力、数を分ける・合わせる力、逆に数える力

レベル4:たし算・ひき算(4〜5.5歳ごろ)

具体物を使って、たし算・ひき算を理解する段階です。

取り組むスキル:たし算をする/ひき算をする/10のまとまりで数える/10になる数を見つける/たし算・ひき算のお話を作る

必要なもの・準備

  • おはじき・ブロック(具体物)
  • 10個の枠(10のまとまり)
  • たし算・ひき算の絵本やカード
  • 準備:具体物を、10個ずつのセットにしておく

やること

  • ブロックを使って、たし算・ひき算をする
  • 10のまとまりで、数える
  • 「10になる組み合わせ」(3と7 など)を探す
  • 「りんごが3つ、2つもらいました」と、お話を作る

身につく力:たし算・ひき算、10のまとまり、10になる数、お話を数に置き換える力

レベル5:大きな数と量(4.5〜6歳ごろ)

数を数える範囲を広げ、量を比べる段階です。

お母さんに見守られながら、計量カップの水を、3つのコップに注いで、量を比べている男の子
コップに水を注いで、多い・少ないを比べる。はかりや計量カップで、量や重さの感覚を育てます。

取り組むスキル:100まで数える/2ずつ・5ずつ数える/長さや重さを比べる/同じ数ずつ分ける/数の大小を比べる

必要なもの・準備

  • 100までの数表
  • ものさし・はかり
  • カップ・容器
  • 同じ数で分けるおやつ
  • 準備:数表を、机の横など見えるところに貼る

やること

  • 数表を見ながら、100まで数える
  • 2ずつ、5ずつ数える
  • 長さや重さを、道具を使って比べる
  • おやつを、同じ数ずつ分ける

身につく力:大きな数、まとまりで数える力、長さ・重さの比較、等分する力

レベル6:時計とお金(5〜6.5歳ごろ)

生活の中で使う時計・お金の基本を理解する段階です。

取り組むスキル:時計を読む/お金の数え方を知る/カレンダーを読む/時間の長さを感じる/重さ・かさを測る

必要なもの・準備

  • アナログ時計(模型)
  • おもちゃのお金・財布
  • カレンダー
  • 計量カップ・はかり
  • 準備:家の時計を、子どもの目線で読める位置に置く

やること

  • 長い針と短い針の役割を確かめる
  • 10円・100円で、買い物ごっこをする
  • カレンダーで、曜日や日付を調べる
  • 砂時計で、1分の長さを体験する

身につく力:時計を読む力、お金の数え方、カレンダーの読み方、時間の感覚

レベル7:論理的に考える(5.5〜7歳ごろ)

分類や推理をして、考える力を伸ばす段階です。

取り組むスキル:分類して考える/パズル・迷路に挑戦する/位置や方向を考える/順序立てて考える/図形を組み合わせる

必要なもの・準備

  • パズル・迷路
  • タングラムなどの図形パズル
  • 分類用の箱
  • 簡単な地図
  • 準備:毎日5〜10分、考える時間を決めておく

やること

  • いろいろな物を、いくつかの基準で分類する
  • 迷路やパズルに挑戦する
  • 上下・左右・前後など、位置や方向を言葉にする
  • 図形を組み合わせて、いろいろな形を作る

身につく力:分類して考える力、空間の理解、順序立てて考える力、図形の感覚

レベル8:課題を解く(6〜8歳ごろ)

文章題やデータを読み取り、課題を解決する段階です。

取り組むスキル:お話の算数を解く/表やグラフを読む/見当をつけて確かめる/かけ算の入り口に触れる/分数の入り口に触れる

必要なもの・準備

  • 文章題の絵本やワーク
  • 方眼紙(グラフ用)
  • 身近なデータ(家族の好きな果物など)
  • 具体物
  • 準備:身近な題材(おやつの数、家族の人数)で、問題を作れるよう準備する

やること

  • 「あめが5個、3個食べたら?」など、お話の算数を解く
  • 家族の好きな物を調べて、表やグラフにする
  • 「いくつ入るかな?」と、見当をつけて確かめる
  • 2×3など、かけ算や、半分などの分数の入り口に触れる

身につく力:文章題を解く力、表・グラフを読む力、見当をつける力、かけ算・分数の入り口

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 計算より、数の感覚を優先:数えられることより、「多い」「少ない」が感じられることが大切です
  • 間違いを楽しむ:間違ったときは「どうしてそうなったかな?」と、一緒に考えましょう
  • 生活の中で:おやつ、階段、買い物など、日常のあらゆる場面が数の学びになります

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 誤飲に注意:数える物は、トイレットペーパーの芯を通る大きさより大きい物にしましょう。おはじき・ビーズ・ボタン電池は、口に入れないよう見守ってください
  • 台所や道具:はかり・はさみ・包丁を使うときは、大人がそばについてください

まとめ

数の力は、ドリルよりも、日常の中の「数えてみよう」「比べてみよう」から育ちます。特別な教材はいりません。今日のおやつの数を、一緒に数えるところから始めてみてください。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

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