ParentCoach
成長ガイド

非認知能力を育てる8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

非認知能力(粘り強さ・自制心・協調性など)を、レベル1〜8まで一覧で解説。各段階の対象年齢の目安、必要なもの・準備、親子でできるやること、身につく力をまとめました。

ParentCoach 運営チーム約9分で読めます
木のパズルの前で、考えながら、青いブロックを手に取っている男の子

非認知能力とは、テストの点数では測りにくい、粘り強さ、自制心、協調性、やる気などの力のことです。「うまくいかなくても、もう一度やってみる」「順番を待てる」「友だちと協力する」といった力は、毎日の遊びや生活の中で育ちます。ParentCoachの「非認知能力」では、この力を8つのレベルに分けて、気持ちに向き合うところから、振り返って成長するところまでを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

非認知能力は、どう育つ?

非認知能力は、教え込むものではなく、次のような経験の積み重ねで育っていきます。

  • 気持ちを受け止めてもらう:安心できる関係が、挑戦する土台になります
  • 小さな「できた」を重ねる:難しすぎず、簡単すぎない課題が自信を育てます
  • 自分で選ぶ・決める:選んだ経験が、責任感とやる気につながります
  • 失敗しても大丈夫と知る:うまくいかない経験を、次の挑戦の力にします

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1気持ちに向き合う1〜2.5歳あきらめない気持ち、気持ちを落ち着ける力
2自分で考えて行動する2〜3.5歳目標を持つ力、自信
3気持ちを整える2.5〜4歳待つ力、失敗・負けを受け止める力
4集中して続ける3〜4.5歳集中する力、習慣を続ける力
5自分で決めてやり遂げる3.5〜5歳自分で決める力、やり遂げる力
6協力する4〜5.5歳協力する力、役割に責任を持つ力
7挑戦して工夫する4.5〜6歳挑戦する力、工夫して解決する力
8振り返って成長する5〜7歳振り返る力、成長の実感

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1積み木・型はめなど簡単なパズル、2つの選択肢(服・おやつ・絵本)、落ち着くためのお気に入りのぬいぐるみ失敗してもやり直せる、簡単な課題を用意しておく
2手順が分かる絵カード、シールカレンダー、簡単なパズル、ごほうびのシール「今日はここまで」と決める、小さな目標を用意する
3砂時計・タイマー、すごろく・簡単なカードゲーム、気持ちのカード勝ち負けのある遊びを、あらかじめ1つ用意しておく
4タイマー、パズル・ぬりえ・工作(集中しやすい遊び)、練習カレンダー集中できる静かな場所をつくり、テレビを消す
5手順カード、選ぶ場面(おやつ・服・遊び)、1日の計画表自分で選べる場面を、1日に1つ決めておく
6協力して作れる遊び(大きなパズル・積み木)、役割カード、ボードゲーム遊びの前に、役割やルールを確認する時間をとる
7やや難しいパズル・工作キット、けん玉・こま・縄跳びなど、練習が必要な遊び、挑戦の記録表少し背伸びすれば届く課題を選ぶ
8振り返りノート、成長の記録(写真・シール)、目標カード1週間に1回、振り返りの時間を決めておく

レベル1:気持ちに向き合う(1〜2.5歳ごろ)

自分の気持ちに気づき、うまくいかないときも試そうとする力を育てる段階です。

取り組むスキル:諦めずに取り組む/気持ちを落ち着ける/新しいことを試す/小さな選択をする

必要なもの・準備

  • 積み木・型はめなど簡単なパズル
  • 2つの選択肢(服・おやつ・絵本)
  • 落ち着くためのお気に入りのぬいぐるみ
  • 準備:失敗してもやり直せる、簡単な課題を用意しておく

やること

  • うまくいかないとき、「もう一回やってみようか」と声をかける
  • 泣いたときは、抱っこや深呼吸で落ち着くのを手伝う
  • 新しい遊びや食べ物を、1つ試してみる
  • 2つのうち1つを、自分で選んでもらう

身につく力:あきらめない気持ち、気持ちを落ち着ける力、新しいことに挑戦する力、自分で選ぶ力

レベル2:自分で考えて行動する(2〜3.5歳ごろ)

自分で目標を持ち、やり遂げようとする力を育てる段階です。

取り組むスキル:目標を持って取り組む/自信を持って挑戦する/助けを求める/褒められて自信につなげる

必要なもの・準備

  • 手順が分かる絵カード
  • シールカレンダー
  • 簡単なパズル
  • ごほうびのシール
  • 準備:「今日はここまで」と決める、小さな目標を用意する

やること

  • 「今日はこのパズルを完成させよう」と、小さな目標を持つ
  • できたことを、具体的に褒める(「最後まで自分でやったね」)
  • 難しいときに、「手伝って」と言う練習をする
  • 褒められたら、「ありがとう」と受け取る

身につく力:目標を持つ力、自信、助けを求める力、褒められて自信につなげる力

レベル3:気持ちを整える(2.5〜4歳ごろ)

待つ・受け止めるなど、自分をコントロールする段階です。

取り組むスキル:待つ/失敗を受け止める/負けを受け止める/気持ちを切り替える

必要なもの・準備

  • 砂時計・タイマー
  • すごろく・簡単なカードゲーム
  • 気持ちのカード
  • 準備:勝ち負けのある遊びを、あらかじめ1つ用意しておく

やること

  • 砂時計を使って、順番を待つ練習をする
  • 負けて悔しいときは、「悔しかったね」と気持ちを受け止める
  • 失敗したときの「切り替えの言葉」(「次がんばる」)を決めておく
  • 気持ちを切り替えるスイッチ(深呼吸や合図)を作る

身につく力:待つ力、失敗・負けを受け止める力、気持ちを切り替える力

レベル4:集中して続ける(3〜4.5歳ごろ)

集中して取り組み、続ける力を育てる段階です。

お母さんと一緒に、ワークブックの絵を見ながら、集中して取り組んでいる2人の子ども
机に向かって、一つのことに集中する。うまくいかないときも、そばで見守りながら、「続きをやろう」と声をかけます。

取り組むスキル:集中して取り組む/習慣を続ける/気が散っても戻る/練習を習慣にする

必要なもの・準備

  • タイマー
  • パズル・ぬりえ・工作(集中しやすい遊び)
  • 練習カレンダー
  • 準備:集中できる静かな場所をつくり、テレビを消す

やること

  • 5分だけ、一つのことに集中して取り組む
  • 毎日決まった時間に、決まったこと(朝の準備など)を続ける
  • 気が散ったときは、「続きをやろう」と声をかけて戻す
  • 練習した日に、カレンダーへシールを貼る

身につく力:集中する力、習慣を続ける力、気が散っても戻る力

レベル5:自分で決めてやり遂げる(3.5〜5歳ごろ)

自分で選び、最後までやり遂げる段階です。

取り組むスキル:自分で決める/最後までやり遂げる/やることの順番を考える/手順を考えて進める

必要なもの・準備

  • 手順カード
  • 選ぶ場面(おやつ・服・遊び)
  • 1日の計画表
  • 準備:自分で選べる場面を、1日に1つ決めておく

やること

  • 自分で決めたことを、最後までやり遂げる
  • やることの順番を、カードで並べる
  • 料理や工作の手順を、一緒に考えて進める

身につく力:自分で決める力、やり遂げる力、段取りを考える力

レベル6:協力する(4〜5.5歳ごろ)

人と協力して取り組む力を育てる段階です。

取り組むスキル:協力して取り組む/役割を果たす/ルールを守って公平に遊ぶ/グループで責任を果たす

必要なもの・準備

  • 協力して作れる遊び(大きなパズル・積み木)
  • 役割カード
  • ボードゲーム
  • 準備:遊びの前に、役割やルールを確認する時間をとる

やること

  • みんなで一つの作品を作る
  • 役割(配る係・片づける係)を決めて、最後までやり遂げる
  • ルールを守って、公平に遊ぶ
  • 終わったあと、みんなで振り返る

身につく力:協力する力、役割に責任を持つ力、ルールを守る力、公平に遊ぶ力

レベル7:挑戦して工夫する(4.5〜6歳ごろ)

難しいことにも工夫して挑戦する段階です。

取り組むスキル:新しいことに挑戦する/工夫して解決する/自分でやる気を出す/何度もやり直す

必要なもの・準備

  • やや難しいパズル・工作キット
  • けん玉・こま・縄跳びなど、練習が必要な遊び
  • 挑戦の記録表
  • 準備:少し背伸びすれば届く課題を選ぶ

やること

  • 新しい遊びやスキルに挑戦する
  • うまくいかないとき、別のやり方を試す
  • 「よし、やってみよう」と、自分に声をかけてやる気を出す
  • できるまで、何度もやり直す

身につく力:挑戦する力、工夫して解決する力、自分でやる気を出す力、粘り強さ

レベル8:振り返って成長する(5〜7歳ごろ)

自分を振り返り、次に生かす段階です。

取り組むスキル:自分を振り返る/成長を実感する/目標を見直す/次の挑戦を決める

必要なもの・準備

  • 振り返りノート
  • 成長の記録(写真・シール)
  • 目標カード
  • 準備:1週間に1回、振り返りの時間を決めておく

やること

  • 1日や1週間を、「よかったこと」で振り返る
  • 以前できなかったことが、できるようになった記録を見返す
  • 目標を、必要に応じて見直す
  • 次に挑戦したいことを、自分で決める

身につく力:振り返る力、成長の実感、目標を見直す力、次の挑戦を決める力

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 結果より、過程を褒める:「100点だね」より、「最後までがんばったね」
  • 比べない:他の子ではなく、「昨日の自分」との違いに目を向けます
  • 失敗しても、責めない:失敗は、次の挑戦の材料です

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 無理強いしない:がんばりを求めすぎると、かえって意欲がなくなることがあります。疲れているときは休みましょう
  • 強い不安や落ち込みが続くとき:日常生活に支障があるほど続く場合は、かかりつけの小児科や自治体の相談窓口に相談してください

まとめ

非認知能力は、特別な教材ではなく、毎日の遊びと声かけの中で育ちます。小さな「できた」を一緒に喜び、失敗しても大丈夫と伝え続けてください。お子さまの年齢に合ったレベルから、無理なく始められます。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

#非認知能力#自己肯定感#やり抜く力#自制心#協調性#ParentCoach

ParentCoachなら、今日から親子のかかわりを習慣にできます。

お子さまのプロフィールを登録するだけで、今日のおすすめアクティビティが届きます。

無料でツールを始める