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成長ガイド

食育を進める8つのレベル。年齢別に、必要なもの・準備・やること・身につく力

食育を、レベル1〜8まで一覧で解説。新しい味に慣れる・自分で食べるところから、好き嫌い・料理・旬や世界の食文化・食品ロスまで、対象年齢の目安、必要なもの・準備、やること、身につく力をまとめました。

約12分で読めます
キッチンで、お父さんとお母さんと一緒に、野菜を洗って料理の準備をしている女の子

「野菜を食べてくれない」「遊び食べが多い」「料理を手伝いたがるけれど、どこまで任せていいか分からない」。食育は、栄養をとることだけでなく、食べる楽しさや、食べ物への興味、感謝の気持ちを育てる取り組みです。ParentCoachの「食育」では、この力を8つのレベルに分けて、初めての味に慣れるところから、好き嫌いへの向き合い方、料理、食の文化、自分の食生活を考えるところまでを段階的に育てていきます。この記事では、レベルごとの対象年齢の目安、必要なものと準備、どんなことをすればよいか、そして身につく力を一覧で紹介します。

食育は、どう進める?

食育は、毎日の食事そのものが学びの場です。特別なことをしなくても、次のような関わりが土台になります。

  • 一緒に食べる:家族が楽しそうに食べる姿が、いちばんの手本になる
  • 体験する:触る・におう・育てる・作るなど、五感を使った体験が興味につながる
  • 無理強いしない:食べさせようと急ぐより、「また今度」で気長に待つ
  • できたことを認める:「一口食べられたね」と、挑戦したことを具体的に伝える

年齢はあくまで目安です

各レベルに示す年齢は、「未経験のお子さまに向いている時期」の目安で、これより早い・遅いからといって問題はありません。分かりやすいよう、1歳未満は月齢、1歳以上は0.5歳(半年)刻みの概算で表示しています。また、レベルは年齢に関係なく選べます。お子さまの興味に合うレベルから始めてみてください。

8つのレベル早見表

レベルテーマ対象年齢の目安身につく中心の力
1食べることに興味を持つ6か月〜2歳新しい味に慣れる、自分で食べる
2食べ物に親しむ1〜3歳食べ物の名前、食事のあいさつ
3味や食感を感じる2〜3.5歳味の感じ分け、食感を言葉にする力
4食べ物のふるさとを知る2.5〜4歳食べ物ができるまでの理解、料理の手伝い
5好き嫌いと栄養に向き合う3〜4.5歳苦手なものへの挑戦、三色食品群
6料理に挑戦する4〜5.5歳道具を安全に使う力、レシピを見て作る力
7食の文化を知る4.5〜6歳旬の食べ物、世界の食文化への関心
8自分の食生活を考える5〜7歳食品ロスを減らす力、自分で選ぶ力

各レベルの必要なもの・準備 早見表

レベル必要なもの事前の準備
1子ども用のスプーン・フォーク、食事用のエプロン・テーブルマット、安定して座れる椅子、手づかみしやすい小さく切った食材食材は、かたさや大きさを月齢に合わせ、窒息しにくい形にしておく
2食べ物の絵本・絵カード、食事のあいさつの絵カード、旬の野菜や果物(実物)食卓では、テレビやおもちゃを遠ざけ、食べることに集中できる環境にする
3味の違いが分かる食材(甘い・すっぱい・苦い・しょっぱいなど)、食感の違う食べ物(カリカリ・ふわふわ・もちもち)、味や食感を表す言葉のカード味の比べっこは、少量ずつ、安全な食材だけで用意する
4家庭菜園やプランター・種や苗、野菜や果物が育つ絵本・図鑑、エプロン・小さなボウルアレルギーの有無を確認し、触れてよい食材と、口にしてよい食材を分けておく
5赤・黄・緑の三色食品群の表、食べ物カード、苦手な食材(少量)、お皿・マット苦手な食材は、においや見た目に慣れるところから、小さな一歩で始める
6子ども用のエプロン・三角巾、バターナイフ・子ども用包丁、手順の絵付きレシピカード、踏み台台所の安全ルール(火・刃物・熱い物)を決め、大人がそばにつく時間を確保する
7季節の食べ物の絵本・図鑑、旬の食材カレンダー、世界の料理の写真・地図、箸・フォーク・スプーンなどの食具季節の行事食や、旬の食材を、食卓に取り入れる日を決めておく
8食べ残しの記録表、1週間の食事の記録シート、冷蔵庫の食材リスト、買い物リスト食べきれる量を、子どもが自分で決められるよう、盛りつけを選べるようにしておく

レベル1:食べることに興味を持つ(6か月〜2歳ごろ)

初めての味や、自分で食べる楽しさに触れ、食への興味を育てる段階です。

ハイチェアに座り、手づかみで野菜を食べて、笑顔になっている赤ちゃん
手づかみで食べる経験は、食べ物に触れ、自分で食べる意欲を育てます。汚れてもよい環境を整えておきましょう。

取り組むスキル:新しい味に慣れる/自分で食べようとする

必要なもの・準備

  • 子ども用のスプーン・フォーク
  • 食事用のエプロン・テーブルマット
  • 安定して座れる椅子
  • 手づかみしやすい小さく切った食材
  • 準備:食材は、かたさや大きさを月齢に合わせ、窒息しにくい形にしておく

やること

  • 初めての食べ物は、においをかいだり、触ったりするところから始める
  • 一口食べてみようとしたら、「食べてみたね」と認める
  • 手づかみやスプーンで、自分から食べようとする気持ちを大切にする
  • こぼしても叱らず、自分で食べ進められるのを待つ

身につく力:新しい味に慣れる力、自分で食べる力、食べることへの興味

レベル2:食べ物に親しむ(1〜3歳ごろ)

食べ物の名前や、食事のあいさつなど、食にまつわる言葉や習慣に親しむ段階です。

取り組むスキル:食べ物の名前を知る/食事のあいさつをする

必要なもの・準備

  • 食べ物の絵本・絵カード
  • 食事のあいさつの絵カード
  • 旬の野菜や果物(実物)
  • 準備:食卓では、テレビやおもちゃを遠ざけ、食べることに集中できる環境にする

やること

  • 絵本や実物を見ながら、食べ物を指さして名前を言う
  • 食べ物の色や形に気づき、「まるいね」「赤いね」と声をかける
  • 食べる前に、手を合わせる、「いただきます」をまねする
  • 食べたあとも「ごちそうさま」を言い、自分から言える日を待つ

身につく力:食べ物の名前、食べ物の色・形への気づき、食事のあいさつ

レベル3:味や食感を感じる(2〜3.5歳ごろ)

味覚や食感の違いに気づき、言葉で表現し始める段階です。

取り組むスキル:味の違いを感じ分ける/食感を楽しむ

必要なもの・準備

  • 味の違いが分かる食材(甘い・すっぱい・苦い・しょっぱいなど)
  • 食感の違う食べ物(カリカリ・ふわふわ・もちもち)
  • 味や食感を表す言葉のカード
  • 準備:味の比べっこは、少量ずつ、安全な食材だけで用意する

やること

  • 甘い・すっぱいなどの味に気づき、「すっぱいね」と一緒に言葉にする
  • 苦い・辛いなど、少し難しい味にも気づく
  • やわらかい・かたい、カリカリ・ふわふわなど、食感の違いを楽しむ
  • 初めての味や食感も、自分の言葉で表現してみる

身につく力:味の感じ分け、食感を楽しむ力、味や食感を言葉にする力

レベル4:食べ物のふるさとを知る(2.5〜4歳ごろ)

食べ物がどこから来るのかを知り、調理にも触れる段階です。

庭で、収穫したにんじんを手に持って笑顔の女の子と、そばで見守るお母さん
野菜が土の中で育つことを、実際に収穫して知る体験は、食べ物への興味と感謝につながります。

取り組むスキル:食べ物ができるまでを知る/料理を手伝う

必要なもの・準備

  • 家庭菜園やプランター・種や苗
  • 野菜や果物が育つ絵本・図鑑
  • エプロン・小さなボウル
  • 準備:アレルギーの有無を確認し、触れてよい食材と、口にしてよい食材を分けておく

やること

  • 野菜が畑でできること、魚が海にいることなど、食べ物の由来を知る
  • プランターで野菜を育て、土・水・太陽が必要なことに気づく
  • 食材に触れる、盛りつけを手伝う
  • 混ぜる、ちぎるなどの簡単な工程を、決まった手順で手伝う

身につく力:食べ物ができるまでの理解、育てる体験、料理の手伝い

レベル5:好き嫌いと栄養に向き合う(3〜4.5歳ごろ)

苦手な食べ物にも挑戦し、栄養バランスの基礎を知る段階です。

虫めがねを手に、いろいろな豆や穀物の入った器を見比べている女の子
食材を見比べたり、仲間分けをしたりする遊びは、食べ物のグループを知るきっかけになります。

取り組むスキル:苦手なものに挑戦する/三色食品群を知る

必要なもの・準備

  • 赤・黄・緑の三色食品群の表
  • 食べ物カード
  • 苦手な食材(少量)
  • お皿・マット
  • 準備:苦手な食材は、においや見た目に慣れるところから、小さな一歩で始める

やること

  • 苦手な食材のにおいや見た目に、少しずつ慣れる
  • 一口だけ挑戦できたら、結果にかかわらず「やってみたね」と認める
  • 時間をおいて、同じ苦手な食材を繰り返し試す
  • 食べ物を赤・黄・緑のグループに分けて、バランスよく食べる大切さを知る

身につく力:苦手なものへ挑戦する力、三色食品群の理解、バランスよく食べる意識

レベル6:料理に挑戦する(4〜5.5歳ごろ)

道具を安全に使い、レシピを見ながら料理に挑戦する段階です。

エプロンをつけ、すり鉢とすりこぎで食材をすりつぶして料理をしている男の子
安全な道具から始めて、一つずつ工程を任せていくと、自分で作る自信が育ちます。

取り組むスキル:道具を安全に使う/レシピを見て作る

必要なもの・準備

  • 子ども用のエプロン・三角巾
  • バターナイフ・子ども用包丁
  • 手順の絵付きレシピカード
  • 踏み台
  • 準備:台所の安全ルール(火・刃物・熱い物)を決め、大人がそばにつく時間を確保する

やること

  • エプロンをつけて、調理に参加する
  • 道具の置き方や渡し方、使い終わったら片づけるルールを守る
  • バターナイフなど安全な道具から始め、慣れたら大人と一緒に包丁を使う
  • 手順の絵を見ながら、材料をそろえ、簡単な料理を作る

身につく力:道具を安全に使う力、レシピを読む力、段取りよく作る力

レベル7:食の文化を知る(4.5〜6歳ごろ)

旬の食べ物や世界の食文化に触れ、視野を広げる段階です。

世界地図に、各地の食べ物の絵を描き込んだ紙を、手に持って見せている女の子
世界地図に食べ物を描き込むなど、食べ物から世界へ興味を広げる遊びも、食の文化を知る入り口になります。

取り組むスキル:旬の食べ物を知る/世界の食文化に触れる

必要なもの・準備

  • 季節の食べ物の絵本・図鑑
  • 旬の食材カレンダー
  • 世界の料理の写真・地図
  • 箸・フォーク・スプーンなどの食具
  • 準備:季節の行事食や、旬の食材を、食卓に取り入れる日を決めておく

やること

  • 季節ごとの食べ物に気づき、絵本や図鑑で調べる
  • 旬の食べ物の名前を言い、家族に紹介する
  • 世界の料理の写真を見て、興味を持つ
  • 箸・フォークなど、国ごとの食べ方の違いを知り、話してみる

身につく力:旬の食べ物の知識、食文化への関心、違いを知って話す力

レベル8:自分の食生活を考える(5〜7歳ごろ)

食品ロスや栄養バランスを意識し、自分の食生活を考える段階です。

取り組むスキル:食品ロスを減らす/自分の食生活を考える

必要なもの・準備

  • 食べ残しの記録表
  • 1週間の食事の記録シート
  • 冷蔵庫の食材リスト
  • 買い物リスト
  • 準備:食べきれる量を、子どもが自分で決められるよう、盛りつけを選べるようにしておく

やること

  • 食べ残しに気づき、食べきったら自分から報告する
  • 食べきれる量を考え、自分で「これくらい」と伝える
  • 残った食材を、どう使えば無駄にならないか考える
  • 好き嫌いや、好きな物ばかりでないかを振り返り、1週間の食事を話す

身につく力:食品ロスを減らす力、バランスを意識して選ぶ力、自分の食生活を整える意識

関わり方のコツ

どのレベルでも共通する、親の関わり方のポイントは次のとおりです。

  • 食卓を楽しい場にする:叱ったり、急かしたりせず、「おいしいね」と一緒に味わいます
  • 無理に食べさせない:食べなかった日があっても、数日から1週間のバランスで考えます
  • 体験から始める:育てる・触る・作るなど、食べる前の体験が、興味を広げます
  • 家族が手本になる:大人が好き嫌いを言わず、おいしそうに食べる姿が、子どもに伝わります

ParentCoachでは、各スキルの達成の様子に合わせて、次に取り組むアクティビティを提案します。

安全に楽しむための注意点

  • 窒息・誤えん:3歳ごろまでは、ナッツ類・あめ・ミニトマト・ぶどうなどを丸のまま与えないでください。食べるときは座って、落ち着いて食べるようにしましょう
  • 食物アレルギー:初めての食材は、少量から、平日の日中など、受診しやすい時間帯に試してください。アレルギーが心配なときは、事前に小児科に相談しましょう
  • 包丁・火・熱い物:料理に挑戦するときは、必ず大人が付き添い、子ども用の道具を選んでください
  • 衛生:調理の前は手を洗い、生ものや傷みやすい食材の扱いには、特に注意してください

まとめ

食育は、毎日の食事を通して、ゆっくり育っていきます。食べない日があっても焦らず、体験や楽しい食卓を積み重ねながら、お子さまのペースで進めていきましょう。年齢に合ったレベルから、無理なく始められます。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの年齢や様子に合わせ、必ず大人が付き添って取り組んでください。

#食育#食事#好き嫌い#料理#ParentCoach

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