幼児の自己肯定感の育て方。褒め方・叱り方と、日常でできる関わり
自己肯定感とは何か、幼児期に大切にしたい関わり方、褒め方・叱り方のポイント、避けたい声かけ、失敗したときの支え方を解説します。
「うちの子は、自信がなさそう」「褒めて育てたいけれど、どう褒めればいい?」。自己肯定感は、子どもの成長を支える大切な土台と言われています。この記事では、幼児期の自己肯定感の考え方と、家庭でできる関わり方を紹介します。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、「自分は、このままで価値がある」「自分は、大切にされている」と感じる気持ちのことです。「できる自分」だけでなく、「できない自分」も含めて、受け入れる感覚です。
自己肯定感が育つと、次のような力につながると考えられています。
- 新しいことに、挑戦する意欲
- 失敗しても、立ち直る力
- 他者を、大切にする気持ち
- 自分の気持ちを、表現する力
幼児期に大切にしたい土台
幼児期の自己肯定感は、「安心できる関係」の中で育ちます。
- 親や、身近な大人に、受け入れられている実感
- 気持ちを、わかってもらえた経験
- 「自分でできた」という成功体験
- 失敗しても、責められない安心感
褒め方のポイント
結果より、過程を認める
「100点とって、えらいね」より、「がんばって練習したね」のように、努力や、取り組んだ過程を認めると、挑戦する気持ちが育ちやすくなります。
具体的に伝える
「いい子だね」だけでなく、「お友だちにおもちゃを貸してあげたね。優しいね」のように、何がよかったのかを、具体的に伝えます。
人格より、行動に注目する
「頭がいいね」と、能力そのものを褒めるより、「最後まで、考えたね」と、行動や姿勢を認めます。
当たり前のことも、認める
挨拶をする、靴をそろえるなど、日常の小さなことにも、「ありがとう」「できたね」と声をかけます。
褒めすぎない
何でもかんでも、大げさに褒めると、褒められないとやらなくなったり、評価を気にしすぎる子になったりすることがあります。自然で、心のこもった言葉を、大切にします。
叱り方のポイント
叱ることも、必要な場面があります。ただし、自己肯定感を傷つけない叱り方が大切です。
- 行動を叱り、人格は否定しない(「あなたはダメな子」ではなく、「その行動は、ダメだよ」)
- 感情的にならず、短く、わかりやすく伝える
- 「なぜダメなのか」を、年齢に合わせて説明する
- 気持ちは受け止める(「悔しかったんだね。でも、叩くのは、ダメだよ」)
- 代わりの行動を、教える
避けたい声かけ
- 「どうしてできないの」
- 「〇〇ちゃんは、できるのに」(他の子との比較)
- 「ダメな子ね」「困った子ね」といった、人格を否定する言葉
- 「そんなことで、泣かないの」と、気持ちを否定する言葉
- 「あなたのために言っているのよ」と、押し付ける言葉
日常でできる関わり
気持ちを受け止める
うれしい、悲しい、悔しい、怖いといった気持ちを、まず受け止めます。「そうだったんだね」と共感するだけで、子どもは安心します。
選ぶ機会を作る
「どっちの服がいい?」「何をして遊ぶ?」と、小さな選択を任せることで、「自分で決められる」という感覚が育ちます。
自分でやる機会を増やす
着替え、片づけ、お手伝いなど、小さな「できた」を増やします。時間がかかっても、手を出しすぎずに見守ります。
一緒に過ごす時間を作る
短い時間でも、スマホを置いて、子どもだけに向き合う時間を作ります。「あなたと一緒にいると、うれしい」ことが、伝わります。
親自身も、完璧を目指さない
親が、失敗を受け入れ、「ごめんね」と言える姿を見せることも、子どもにとっての学びです。
失敗したときの支え方
- 結果を責めず、「悔しかったね」と、気持ちを受け止める
- 「次は、どうしたらいいかな」と、一緒に考える
- 失敗しても、大切な存在であることを、伝える
- 親自身の失敗談を話すのも、効果的
よくある場面と声かけの例
積み木を積んでいて、崩れて泣いてしまった場合の例です。
「崩れちゃって、悔しかったね」と、気持ちを受け止めます。落ち着いたら、「ここまで高く積めたの、すごかったね。もう一回やってみる?」と、過程を認めます。
まとめ
自己肯定感は、「受け入れられている」という安心の中で育ちます。結果ではなく過程を認め、気持ちを受け止める関わりを、日常の中で少しずつ積み重ねていきましょう。
参考にした情報
- 保育所保育指針、幼稚園教育要領
- 幼児期の非認知能力、自己肯定感に関する研究
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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