朝の支度が遅い子への対応。ぐずぐずを減らす仕組みづくりと声かけ
朝の支度に時間がかかる、動かない、ぐずる。幼児の朝の支度が遅い理由、時間に余裕を作る工夫、自分でできる仕組み、イライラしにくい関わり方を解説します。
「毎朝、『早くして』と言い続けている」「着替えも、ごはんも、のんびりで、間に合わない」。保育園や幼稚園の朝は、時間との勝負です。この記事では、朝の支度が遅くなる理由と、仕組みづくり、声かけのコツを紹介します。
朝の支度が遅くなる理由
幼児が支度に時間がかかるのは、よくあることです。
- 時間の感覚が、まだ育っていない(「あと10分」がわからない)
- 気になることがあると、そちらに注意が移る
- 手先の力が、まだ未熟で、着替えやボタンに時間がかかる
- 眠い、起きたばかりで、頭と体が動かない
- 「やりたくない」気持ち(園に行きたくない、親と離れたくない)
- 親の「早くして」で、かえって、反発したくなる
「わざと遅くしている」のではなく、発達の特徴や、気持ちの影響であることが多いです。
時間に余裕を作る
前夜に準備しておく
- 翌日の服を、前の晩に決めておく
- 持ち物(かばん、帽子、水筒など)を、玄関にまとめておく
- 朝食の準備を、できる範囲で済ませておく
早めに起こす
親の準備時間と、子どもの支度時間を、余裕を持って見積もります。10〜15分早く起こすだけでも、気持ちに余裕が生まれます。
睡眠時間を確保する
朝、起きられない、ぼんやりしているときは、睡眠不足が原因の場合もあります。就寝時間を、少し早めてみましょう。
自分でできる仕組みづくり
朝の流れを、見える化する
起きる→トイレ→顔を洗う→着替える→朝ごはん→歯みがき→出発、といった順番を、絵や写真のカードで示し、冷蔵庫や壁に貼ります。
- 終わったら、カードを裏返すなどして、達成感を味わえるようにする
- 字が読めなくても、絵で理解できる
時間を、見える形にする
- タイマー、砂時計で、残り時間を示す
- アナログ時計に、シールを貼る(「長い針が、ここにきたら、出発」)
選べるようにする
「今日は、こっちの服と、あっちの服、どっちにする?」と、前夜に、選ばせます。自分で決めると、動きやすくなります。
自分でする部分を、決める
自分でできる部分は任せ、難しい部分(ボタン、靴下など)は、手伝います。全部を自分でやらせようとして、時間切れになるのは避けます。
声かけのコツ
「早くして」を、減らす
「早くして」は、具体的に何をすればいいかが、伝わりにくい言葉です。
- 「次は、靴下をはこう」と、1つずつ、具体的に伝える
- 「ごはんを食べたら、着替えようね」と、見通しを伝える
予告する
「あと5分で、出発だよ」と、事前に知らせます。
できたことを認める
「自分で、着られたね」「ごはん、全部食べられたね」と、できた部分を認めます。
ゲーム感覚にする
「ヨーイドンで、着替えよう」「どっちが早いかな」と、遊びの要素を取り入れます。ただし、競争が負担になる子には、無理をさせません。
一緒にやる
「一緒に、お着替えしよう」と、親も、手を動かします。
避けたい対応
- 怒鳴る、急かし続ける
- 「どうして、いつもこうなの」と、責める
- 親が、すべて代わりにやってしまう(自分でやる意欲が下がります)
- 他の子や、きょうだいと比べる
朝の気持ちに、寄り添う
朝のぐずりの背景に、「園に行きたくない」気持ちが隠れていることもあります。
- 「今日は、行きたくない気持ちなんだね」と、受け止める
- 園での様子を、先生と共有する
- 短い時間でも、朝にスキンシップの時間をとる
親自身も、余裕を持つ
- 完璧を目指さず、「今日は、間に合えばOK」と考える
- 家族で、朝の役割を、分担する
- 日によって調子が違うのは、自然なこと
よくある場面と声かけの例
着替えの途中で、遊び始めてしまった場合の例です。
「ブロックが、気になったんだね。あと3分で、お着替えを終えたら、帰ってきたら、続きをしようね」と、気持ちを受け止めつつ、見通しと、あとで遊べる安心を伝えます。
まとめ
朝の支度が遅いのは、幼児期には、よくあることです。前夜の準備、見える化、具体的な声かけで、少しずつ、子ども自身が動けるようになります。親子ともに、気持ちに余裕を持てるよう、できることから取り入れてみてください。
参考にした情報
- 保育所保育指針、幼稚園教育要領(基本的な生活習慣に関する部分)
- 幼児期の生活習慣形成に関する資料
本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さまの発達について心配なことがあれば、小児科や自治体の相談窓口にご相談ください。
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